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第二話『茶色いクマさんパンツ』

2011-10-02

 明石が女子たちに手ひどい敗北を喫した日。
 その放課後、男子軍の生存メンバーは男子トイレに集合していた。男子トイレは女子が立ち入る事のできない聖域である。ここなら作戦会議の内容を盗み聞きされる心配も無かった。
「――というわけで、俺は男子軍リーダーの座を虹輝に譲ろうと思う」
 口火を切ったのは明石だ。昼休みにあれほど屈辱的な敗残の姿を晒したにも拘らず、何事も無かったかのように振舞っている。これくらい図太い神経をしていないと、とても男子軍リーダーなんて務まらないんだろう。
「ふざけんなよ明石! なにテメー一人で勝手に決めてやがんだよ!」
 明石の言葉が終わるかどうかの内に噛み付いてきたのは、郷里礼門。クラスで一番背が高い、筋肉質の男子児童だった。顔もなかなか強面で、一見すると中学生にしか見えない。
「なんで今日転校してきたばっかの野郎に男子軍を任せなきゃなんねぇんだ? どう考えたって俺か、後はせいぜい鷲尾あたりが引き継ぐべきだろーが」
「今日転校してきたばかり……だからさ。そうであるからこそ、何のしがらみも無く男子軍をまとめられる。郷里がリーダーになれば清司が黙ってないし、清司がリーダーになればお前は面白くないだろう?」
 いま男子軍は、生存メンバー四人という状況にもかかわらず、二つの派閥に分裂しつつあった。一つは、明石士郎と鷲尾清司のハト派グループ。もう一つは、郷里礼門と根墨忠一のタカ派グループ。これに虹輝を加えた五人が、いま男子トイレで作戦会議を開いている面子である。
 鷲尾清司は明石の親友だ。郷里に負けないくらいの長身だが、こちらはスラリとした体型で、甘いルックスと肩まで伸びた髪が申し分ない二枚目を演出している。
 根墨忠一はその正反対で、クラスでも一番背の低い男子だった。大きな丸眼鏡をかけた外見は愛らしいものの、どこか陰湿な雰囲気も持っている。女子軍に対する情報参謀であり、同時に礼門の腰巾着として彼につき従っていた。
「確かに」
 清司が言葉を継ぐ。
「郷里がリーダーの座に着くっていうんなら、俺はもうこの戦争を降りる。さっさと女子軍に投降して奴隷になった方がマシだ」
 何も男子女子戦争への参加は強制ではなかった。女子軍と戦う事を拒む男子には、男子軍に参加しないという選択肢も与えられていた。もちろん、それはこの戦争において男子軍の保護を受けられないという意味であり、同時に女子軍の格好の餌食になるという意味でもあるのだが。実際に何人かの男子は女子軍に降伏し、屈辱的な写真と引き換えに戦争への不参加という立場を獲得していた。
「でもですねぇ、降伏した男子に温情がかけられていたのは開戦初期の話ですよ。ここまで男子軍と女子軍の対立感情が激化した現在、今さら降伏したところで、女子軍は徹底的に男子を辱めて無様な姿を写真に撮ろうとするでしょう。降伏なんて選択肢は冗談でもありえません」
 大きな眼鏡の位置を直しながら、忠一が釘を刺す。すかさず礼門が頷いた。
「忠一の言う通りだぜ。明石みてぇなザマを女子の前で晒すなんて、俺は御免だね。よくあんな生き恥を晒して平気な顔してられるな」
 昼休みに撮影された、明石の恥辱写真の数々は、放課後までにクラス全員にばら撒かれていた。女子はもちろん、男子のメールアドレスにも、桃香たちが次々と送りつけたのである。
 さんざん女子軍を苦しめてきた男子軍リーダーがついに見せた、恥ずかしいおちんちん丸出しの写真。ストリップに始まりパンツ一丁の姿も克明に写され、最後の一枚を脱ぐ瞬間はムービーでバッチリ記録されている。それどころか蟹股でちんちんを揺らしている惨めな姿や、ちんぐり返しの格好でお尻の穴をさらけ出す姿、そしてその可愛らしい肛門に十二本もの鉛筆をねじ込まれて降参している姿……。
 その全てがクラス全員の目に触れてしまっているのだ。明石の指揮で恥ずかしい写真を撮られた女子たちは、彼のみじめな射精や上履き舐めの姿に、ささやかながら復讐心を満足させていた。
 一方男子たちは、今まで自分達を引っ張ってきてくれた明石の、目を覆わんばかりの敗北の姿にショックを受けていた。礼門のように嘲笑の目を向ける者も少なくない。こうやって男子たちの心に失望を植え付け、二度と明石がリーダーとして振舞えないようにカリスマを失墜させる……それが桃香たちの狙いなのだ。
「てめぇ! もう一度言ってみろ!」
 礼門の嘲りに怒りを露わにしたのは、当の明石ではなく清司の方だった。親友を侮辱されて我慢ならなかったのだろう。しかしこれは明石がすぐさま諌めた。仲間割れなど始めては、それこそ女子軍の思う壺である。
「お前の言う通りさ。何ともお恥ずかしい敗北だったな」
 清司に手のひらを向けて制しつつ、率直に負けを認める。
「だからこそ、俺は男子軍リーダーを降りる。理に適ってるだろ?」
「お前がリーダーから降りるまでは、な。だが、その後釜が転校生野郎ってのは納得いかねぇ。俺ならもっと上手く男子軍を扱えるぞ。女子どもなんざすぐにでも屈服させてやる!」
「へぇ、そりゃ凄い。一体どんな手を使うつもりだ? ぜひご教授願いたいね」
 明石のおだてに乗るように、礼門はジーンズのポケットから小瓶を一つ取り出した。
「コレさ。こいつを使う」
 瓶の中には油のような液体が入っている。
「これは『ひまし油』って言ってな、強力な下剤の一種だ」
「正確には峻下剤ですね。かのイタリアのムッソリーニは、それを捕虜に呑ませて拷問したと聞きます」
 忠一の解説を耳にして、その場にいた全員が礼門の意図を察した。女子の給食にその下剤を混ぜ、強制的に下痢の症状を起こさせ、恥ずかしいお漏らし姿を晒させようというのだ。礼門の父親は開業医であり、この手の薬をくすねる事はそう難しくはなかった。
「さすが郷里さんです! 女子がどんな策を弄しようと、下剤を飲まされれば手も足も出ません! クラスメイトの前で脱糞させれば、二度と男子に逆らう事もないでしょう!」
 おだてる忠一の声に、得意げに胸を張る礼門。清司が質問をぶつける。
「誰を狙うつもりだ?」
「そりゃもちろん、白鷺か羽生だろ。あいつらが女子軍のツートップ。顔はいいくせに生意気なクソ女だからな。大恥かかせて二度と偉そうな口をきけなくしてやる」
「下痢になる時間を調整できるのか?」
「ある程度はな。大量に混ぜれば、五時間目か六時間目にはひり出しちまうだろ」
 自信満々に自分の作戦を語る礼門だったが、明石は腕を組んで難しい顔をしていた。清司も顎に手を当てたまま何やら考え込んでいる。無条件に褒め称えているのは忠一だけだった。
「虹輝、お前はどう思う?」
 不意に明石が水を向けてくる。
「え? ええ? ぼ、僕……?」
「郷里の作戦、上手くいくと思うか?」
「僕に聞かれても……」
「思った事を素直に話せばいい。転校してきたばっかりのお前だからこそ、俺たちには見えないものが見えているかもしれない」
 明石は相当虹輝に期待しているようだった。買い被り過ぎというものだろう。下手に批判でもしたら、ただでさえリーダーの座を巡って不機嫌になっている郷里を、さらに刺激しかねない。適当に相槌を打っておくのが賢い選択か……。
 しかし一方で、自分を助けるために明石が犠牲になったという事実は、虹輝の心を強く拘束していた。明石の期待に応えたいという思いも、彼の中では確実に存在しているのだ。
「よく分からないけど……」
 他の四人の顔を見回しながら、虹輝は遠慮がちに口を開いていった。
「姫乃さんや羽生さんはやめた方がいいと思う。たぶん、上手くいかない」
「何だとぉ!」
 礼門がカッとなって叫ぶ。
「まぁ待てよ。怒るのは虹輝の話を最後まで聞いてからにしようぜ?」
 その反応を予想していたのか、明石は飄々と礼門をなだめた。そして虹輝に向かって目で合図する。「いいから続きを言ってくれ」と。
「……だ、だってさ、姫乃さんや羽生さんって、今まで女子軍を率いてきたんだから、かなり頭の回転は速いんでしょ? 実際、授業でもスラスラ問題解いてたし、賢いんだろうなって」
「よく見てるな。あの二人はいつも、五年二組の成績一位を争ってる仲だ」
「それなら、お腹の調子が急に悪くなった時点で、すぐに気づくと思う。これが男子軍の罠だって事に」
 策略で下剤を呑まされたと判断すれば、我慢しても無駄だとすぐに悟るだろう。時間が経てば経つほど状況は悪くなる。姫乃も桃香も即座にトイレに向かうはずだ。たとえ、それが授業中であったとしても。
「トイレに行きたい、って授業中に手を上げるのは、特に女子にとっては凄く恥ずかしい事だよね。でもこのまま我慢していても、下剤の作用でそのうち必ず漏らすって分かっているなら、一秒でも早くトイレに行った方がいい。あの二人なら……いや、たぶん甲守さんや宇崎さんでもそう判断すると思う。それくらいの恥を捨てる覚悟はあるはずだ。今まで女子軍として男子と戦ってきたんなら」
 唯一、罠に引っかかりそうなのは、暮井祢々子だろう。外見同様、彼女はやや精神面でも幼い所がある。羞恥心を捨てきれずに粗相してしまう可能性はあった。
「それでも、授業中は駄目だ。授業中は先生がいる。先生が見ているのに、お漏らし姿を携帯で撮影する事はできないでしょ? 狙い目は六時間目が終わった後の、掃除の時間。この辺で限界が来るように調整できれば、暮井さんの班の今週の清掃場所は裏庭だから……北校舎の人気のないトイレに駆け込むはずなんだ」
 虹輝は転校してきたばかりだが、特別教室の多い北校舎の方が人気が少ない事は知っていた。学校のトイレでうんちをするなんて、女子だけでなく男子にとっても恥ずかしい事だ。祢々子は自分の腹痛が男子軍の罠だと気付かないだろうし、たとえ気付いたとしても、羞恥心が邪魔して『他の女子もいる安全なトイレでうんちする』という選択肢は選ばないはずだった。
「なるほどな。人気のないトイレなら、俺たちが先回りして通せんぼする事ができる。そうやって男子トイレに引きずり込めば、後はこっちのもの。もう暮井は手も足も出ないってわけか」
「ひまし油を大量に混ぜたら、給食の時点で怪しまれるかもしれない。そういう意味でも、ゆっくり効果が出るように少量混ぜた方が確実だと思うんだ。決行は明後日。給食のメニューに、油を混ぜやすい麻婆豆腐が出るし、授業も六時間目まである日だ」
 いつの間にか他の四人は、熱心に虹輝の話に聞き入っていた。合いの手を入れる明石はもちろん、胡散臭げに見ていた清司や忠一、そして怒り心頭だったはずの礼門まで、揃って虹輝の言葉に頷いている。
「――フン。さすが、明石が見込んだだけの事はあるな。俺が思ってた事をそっくりそのまま……いや、それ以上の事まで言いやがった。気に入ったぜ」
 清司が口元を小さく綻ばせた。
「鷲尾くん……」
「いいだろう。俺はお前をリーダーと認める。お前になら命を預けられる」
 その言葉に、明石がニヤリと笑みを返す。彼に続いて清司までもが、虹輝を男子軍の新しいリーダーとして認めたわけだ。これで新リーダー選びの流れは決定的となった。新たなる男子軍の司令官は、犬飼虹輝。それが既成事実となりつつある。
 収まらないのは礼門だ。
 自分の作戦の弱点を突かれた上に、それをフォローするアイディアまで虹輝に出されてしまった。しかもいちいち理に適っているのが腹立たしい。かといって論理的に反論する事もできない。完全にお手上げ状態だ。
「くそっ! 俺はお前をリーダーなんて認めちゃいねぇからな!」
 吐き捨てるように叫んで男子トイレを出て行くのが精一杯だった。慌てて腰巾着の忠一が後を追いかけていく。
「ど、どうしよう……怒らせちゃったみたい」
 そもそも虹輝の方も男子軍のリーダーになるつもりなんて毛頭なかったのだが……。明石に推薦され、渋々作戦会議に付き合っているだけなのだ。自分の意思とは関係なく、どんどん話が先に進んでしまっている。
 オロオロする虹輝とは対照的に、明石と清司は落ち着いたものだった。礼門のこういう態度には慣れているらしい。今までどうにかこうにか、男子軍の仲間として女子と戦ってきたんだ。決定的に対立しないように、絶妙な距離感を保つ知恵は、お互い持ち合わせているようだった。
「気にするな、いつもの事だ」
「反論できなかったって事は、郷里の奴も虹輝を渋々認めてるのさ」
 二人の言葉に、虹輝はただ頷く事しかできない。
 とにかく今は暮井祢々子を倒す……その事だけに集中しよう。
 明石の恥ずかしい写真を、クラスの男子にまでばら撒いた桃香たちだったが、それは予期せぬ結果も引き起こしていた。確かに男子の中には明石に失望する者もいたが、多くの男子の反応は桃香の期待とは全く異なっていたのだ。
 今まで自分たちを引っ張ってきてくれた明石に敬意を持っていた男子たちは、苛烈なまでに彼を辱めた桃香たちに、改めて強い憎悪を抱いた。明石のカリスマを失墜させようとばら撒いたはずの恥ずかしい写真が、逆に男子の結束と戦意高揚を招いてしまったのだ。これは桃香の完全な誤算だった。
 そしてその男子たち――女子への敵意を新たにした男子たちの中には、虹輝もまた含まれている。リーダーの座に着くつもりは全くない彼だったが、少なくとも女子と戦う事に関しては……自分のために犠牲になった明石のかたきをとる事に関しては、迷う事なく実行に移す覚悟があった。




 裏庭の掃除を手早く済ませた祢々子は、ゴミ捨てを自分がやっておくと偽り、北校舎へと急いでいた。
 腹痛は既に限界に達している。六時間目の辺りから妙な違和感があったのだが、掃除で動き回ったのがまずかった。急速に便意が高まってきている。
「何で……こんな時に……。三日も出なかったくせにぃ……」
 小さなお腹に溜まった大量の大便が、彼女の肛門から噴き出そうと腸の中を暴れまわっていた。どうにかトイレまで持てばいいのだが……。脂汗を流しながら、土足のまま北校舎に入っていく。緊急事態だ。上履きに換えている暇はない。一歩ずつ慎重に、トイレに向かって歩を進めていった。
 それにしても北校舎の近くで良かった。普通教室のある南校舎のトイレは、どこも常に人が一杯で、お喋りのために洗面所を占拠しているグループもあるくらいだ。そんな中でうんちをひり出すなんてあり得ない。学校のトイレではおしっこしかしない。それが女の子の最低限のマナーというものなのだ。
「あと……ちょっと。あの角を……曲がれば……」
 全神経を集中して肛門括約筋を締め続ける。少しでも油断したらすぐに液状の大便が噴出するはずだった。五年生にもなってお漏らしなんて、しかも大きい方のお漏らしなんて、クラスのみんなに知られたらもう生きていけない。何が何でもトイレまで耐え抜かなければ。
 しかし、そんな祢々子の頑張りは、無情にも踏みにじられてしまう。
 角を曲がった先の女子トイレの前には、何故か男子が一人……しかも、自分たち女子軍の宿敵である、郷里礼門が立っていたのだ。
「ご、郷里……くん? どうして……」
「あん? 俺が女子トイレの前に立ってたら悪いのか? いいだろ別に、中を覗いてるわけじゃあるまいし」
 確かに礼門は、腕を組んでドアにもたれているだけだ。悪い事は何もしていない。ただそのドアが……女子トイレの出入り口のドアである事を除けば。
「あ、あの……どいて……ほしいんだけど」
「何だよ、トイレに行きたいのか?」
「うん……」
「ヘヘ、ションベンか? それともウンコか?」
「関係……ないでしょ!」
 祢々子の苛立ちは最高潮に達していた。もうあと数メートル……ドアを開けて個室に飛び込み、パンツを下ろせば全ての苦痛から解放されるのだ。それなのにどうしてこんな所で足止めを食らわなければならないのか。
「言いたくないんだったら別にいいけどよ。それより何でお前、土足なんだ? 校舎に入る時は上履きに換えなきゃ駄目だろーが」
「それ、は……」
「土足でトイレなんか使ったら、後で掃除する奴は大変だろうなぁ。もう五年生なんだし、下級生のお手本になるような行動をしろって、先生もいつも言ってるだろ? 昇降口まで行って、さっさと履き替えてこいや」
 礼門は勝ち誇ったような顔で眼下の祢々子を見下ろしていた。クラスで一番背の高い男子だけに、小柄な祢々子はお腹くらいまでしか背が届かない。当然、体格差は大人と子供なみの違いがあり、腹痛に苦しむ今の祢々子が力ずくでここを突破する事は絶対に不可能であった。彼女は哀願の眼差しで礼門に泣きついた。
「お、お願い郷里くん……今だけ見逃して……。もう、駄目なの……。時間、ない……から……。だから……」
「何が時間ないんだ? 帰りの会まではまだまだ時間あるぜ?」
「そうじゃ……なくて……」
 苦悶する祢々子の様子に、礼門はわざとらしく手を叩いて、合点がいった様子を見せた。
「ははーん。お前、もしかして漏れそうなのか?」
 その言葉に、汗まみれの顔を真っ赤にする。
「へへ、図星みてぇだな。五年生にもなって漏らしそうになるまで我慢してんじゃねーよ。で? どっちが漏れそうなんだ? ションベンか? ウンコか?」
「そ、そんな事……」
「教えてくれたらここを通してやるよ」
 礼門は何が何でも祢々子を辱めないと気が済まないらしかった。普段から男子女子戦争で対立している関係だ。弱みを見せた時点で執拗にいたぶられるのは仕方のない事だろう。土足で校舎に入っているという負い目もあり、祢々子は仕方なく彼の恥辱の質問に答えた。
「……お、大きい方」
「あーん? 大きい方って何だよ、大きい方って。もっと分かりやすく言ってくれねぇか? 大声でよ!」
 何も正直に本当の事を言う必要などないのだが、排泄欲を限界まで刺激された今の祢々子に、そんな論理的な思考ができるはずもなかった。恥も外聞もなく、祢々子が半泣きで叫ぶ。
「うんち! うんちが漏れそうなの! お願いトイレに行かせて!」
 その醜態に、礼門は腹を抱えて嘲笑った。
「ハッハッハ、こいつマジで言ってやがんの。五年生にもなってうんちだってよ。お前女子だろ? 恥ずかしくねぇのかよ。見た目どおり、頭の中身も低学年並みだな」
「違うもん……祢々子、低学年じゃないもん……」
「ま、約束だ。ちゃんとトイレに入れてやるよ」
 思わぬ恥辱に泣きべそまでかき始める祢々子だったが、とにかくトイレに入る事はできそうだ。礼門が道を開けると、ドアに手をかけ、タイル貼りの室内へと足を踏み入れていった。
 だが彼女は知らない。
 それが羞恥地獄のほんの入り口でしかない事を。
 そしてトイレに入った事で、完全なる蟻地獄に嵌められてしまった事を。
「いらっしゃい、暮井さん」
「トイレの中まで聞こえてきたぜ? うんちが漏れそうってさ」
「恥ずかしいですねぇ、女の子が……しかも五年生にもなって」
 なんと女子トイレの中には男子が四人、既に待ち構えていたのだ。明石士郎、鷲尾清司、根墨忠一……そして犬飼虹輝。明石以外は男子軍の生存メンバーだった。
 ここでようやく、祢々子は自分が罠に堕ちた事を悟った。
「な、何で……。まさか、最初からそのつもりで……」
「やっと気付いたのかよ。やっぱ低学年レベルの頭だな」
 祢々子に続いて女子トイレに入った礼門が、奥の忠一に目配せする。彼はすぐさま入り口に走り、礼門と入れ替わるように、廊下に出て見張り役を始めた。
「この間はウチの士郎が世話になったな」
 清司が淡々と口を開く。長身にロン毛のイケメン男子も、今は氷のような視線で祢々子を射抜いていた。
「今日はその仕返しをさせてもらうぜ」
「そ、そんな……どうして明石くんもいるのよ? 戦死したらもう男子女子戦争には参加できないはず……」
「参加なんかしてないさ。俺はお前に手を出さないし命令もしない。ただここで突っ立って見学してるだけだ。清司の奴がどうしてもって言うからな」
「そういう事。じゃあまずは服でも脱いでもらおうか。士郎が受けた屈辱は、しっかり返させてもらわないとな」
 祢々子の顔に絶望が浮かぶ。ただでさえ、男子軍に取り囲まれて絶体絶命のピンチだというのに……今はお腹の中で大便が暴れまわっているのだ。なまじ女子トイレに入る際に、これでもう助かったと安堵してしまったがために、その精神的苦痛は数倍にも膨れ上がっていた。
 もはやこの際、裸にされて恥ずかしい写真を撮られるのは仕方がない。女子軍に参加している以上、祢々子も自分が敗北する危険は少なからず覚悟していた。問題はこの便意だ。いくら何でも男子の前でお漏らしなんてするわけにはいかない。
 何とか男子に頼み込んで、戦死を承諾する代わりにトイレを使わせてもらおう。すっかり弱気になった祢々子はそう妥協していた。それでも男子に排泄音を聞かれてしまうし、上から個室も覗かれるだろうが、目の前で大便をひり出してパンツを汚すよりはマシだった。
 祢々子が決意を固めたちょうどそのタイミングで。
 おもむろに虹輝が助け舟を出してくれた。
「ねぇ鷲尾くん……。暮井さん、かなり苦しそうだよ。先にトイレを使わせてあげたら?」
「馬鹿いえ、女子に情けをかけてどうする。個室に入った途端、携帯で助けを呼ぶかもしれないし、腹が楽になれば隙を見て逃げようとするかもしれない」
「でもお漏らしされても困るから……そうだ! だったら、とりあえず裸の写真を撮って、それからトイレさせればいいじゃない? それならもう弱みは握ってあるんだし、逃げようともしないでしょ?」
「それはまぁ、そうだが……」
 願ってもない申し出だった。虹輝は転校してきて間がないから、女子軍に対してもそれほど確執がないのだろう。祢々子はその妥協案を何の迷いもなく呑む事にした。命令されるまでもなく、「それでいいわ」と応え、ブラウスのボタンを一つずつ外していく。
 もう恥ずかしいなんて言っている余裕はなかった。本当ならお風呂に入る時のように、パッパッと全て脱いでしまいたかったのだが、猛烈な便意に苦しむ下半身は言う事を聞いてくれない。できるだけお腹を刺激しないように、慎重に……しかし素早く、祢々子は服を脱いでいった。
 彼女の周囲を取り囲む四人の男子たちは、銘々の携帯でそのストリップを撮影していく。しかし何だろう……。祢々子は服を脱ぎながら、言いようのない違和感に戸惑っていた。
 男子たちがあまりに落ち着いているのだ。まぁ確かに、胸もほとんど膨らんでいない自分のストリップなんか見ても興奮しないのかもしれない。だが男子たちにはストリップよりもっと何か……別の目的があるように思えるのだ。服を脱がせる事は単なる前座であって目的ではない。そんな不気味な沈黙が、男子たちの間に漂っていた。
 その疑念は、祢々子がブラウスを脱ぎ去り、ミニスカートを脱ぐ段階になってますます濃厚になっていった。もうあと残っているのは、靴と靴下を除けば、スリップとパンツのみ。それなのに男子たちは淡々と祢々子の姿を撮影するだけで、盛り上がっている様子は全く感じられなかった。
 脱いだ衣類は虹輝が持っていてくれる。祢々子はいよいよスリップの肩紐に手をかけ、ゆっくりとこれを身体から抜き取っていった。一向に膨らむ兆しのない胸が男子たちの前に露わになる。桜色の乳首も全く発達しておらず、まさに幼稚園児や低学年と相違ないプロポーションであった。それは本人が一番気にしている事だ。未発達な身体の秘密を克明に暴かれ、祢々子は泣きたくなる気持ちだった。
 スリップを足から抜き取り、まだ体温の残るそれを虹輝に渡す。女の子の体臭が染み込んだ下着を手にして、彼は戸惑うように頬を赤らめた。うぶな少年だ。苛烈な男子女子戦争を戦ってきた他の男子たちと違って、女子に対して非情になりきれていない。どうりで甘い顔を見せるはずである。困った時は彼に泣きつけば、どうにかピンチも乗り越えられるかもしれなかった。
 ともあれ、いよいよ祢々子はパンツ一丁の姿となった。茶色いクマさんのイラストがプリントされた、純白の木綿のパンツが顔を見せる。携帯でお尻のアップを撮影しながら、礼門が鼻で笑った。
「おいおい、五年生にもなって何だよこのガキみてーなパンツは? 色気もクソもねーな。今日び、低学年だってもうちょっと洒落たパンツ穿いてるぜ?」
「い、いいでしょ……別に」
 グズグズしていたら余計に恥ずかしいだけだ。祢々子はすぐにパンツのゴムに手をかけた。サッサと脱いでサッサと写真を撮られてしまおう。肛門はもうとっくに限界を超えている。
 しかし清司がこれに待ったをかけた。
「おっと、パンツは後にしてもらおうか。まだ脱げる服が残っているだろう?」
「え?」
「靴と靴下だ。裸足になれ」
 なぜそんな命令をするのだろうか。汚いトイレの床に裸足で立たされる屈辱を味わわせるためか? 意図を計りかねる祢々子だったが、もう彼女に残された時間はほとんど無いのだ。とにかく命令通りに従うしかない。スニーカーを脱ぎ、白いソックスも足から抜き取って、虹輝に手渡した。
「いいだろう。じゃあそのままじっとしてろ。まずはパンツ一枚の姿をしっかり写真に撮ってやるからな。お前らが士郎にしたように」
「は、早くしてよ……」
 だが困惑する祢々子の両手が、突然背後から絡め取られた。礼門だ。郷里礼門が、後ろから祢々子の両手を掴み上げ、そのまま縄跳びで手首を結び始めた。
「ちょ、何してんのよっ?」
「身体を隠されちゃつまんねーからな。こいつをこうやって天井に吊るして……ほらよ、女子の緊縛一丁上がりだ」
 よく見れば、トイレの天井にはロープが張られ、簡単に縄跳びを引っ掛けられるようになっていた。あらかじめ女子トイレに忍び込んで準備していたのだ。
 こんな周到な仕掛けがあるという事は、男子たちは祢々子がこのトイレに来る事をかなり前から予想していたのだろうか? ウンチする事を恥ずかしがって、わざわざ人気の無い北校舎のトイレを利用する事まで見抜いていたのか? だとすれば、トイレに行く事になった元凶であるこの腹痛も、もしかして男子たちの仕業なのではないか?
 どうやらこれは祢々子が想像していたよりも、ずっと巧妙に仕組まれた罠のようだった。
 まさか……。
 まさか?
 いくら鈍感な祢々子であっても、さすがに男子たちの真意に気付き始める。ストリップが単なる前座だという雰囲気。パンツより先に靴と靴下を脱がせた行為。事前に用意されたロープと縄跳びによる緊縛。そして仕組まれた腹痛と便意。全ての要素が一つに繋がっていく。
「最初から……トイレを使わせる気なんて、なかったのね!」
 男子たちの狙いは、祢々子にお漏らしをさせる事だったのだ。パンツの中に無残に大便をひり出させる。女の子にとっては、オールヌードを撮影される事より遥かに屈辱的な仕打ちだった。
 後始末の事まで考えると、パンツ以外の服……スカートや靴下、そして靴などは全て脱がせておく必要がある。服を汚して大事にすると、男子女子戦争の実態が教師や保護者にばれる危険があったからだ。そこで男子たちは一芝居うち、祢々子に助け舟を出す振りをして、まんまと自分からストリップさせた。祢々子は一貫して、男子たちの手の上で踊らされていたのだ。
 もはや全てが手遅れだった。腹痛が限界を迎えている以上、こんな縄跳び程度でも振りほどく余裕は無い。トイレが目の前にありながら、祢々子は男子たち衆人環視の中、パンツの中にウンチをぶちまけるしかなかった。
「い……犬飼くん……。お願い、助けて……」
 祢々子は最後の望みを賭けて、虹輝に哀願した。彼も祢々子に罠をかけた一人だが、もしかすると他の男子に強制されての事かもしれない。虹輝が憐憫の情を抱き、トイレを使わせるよう他の男子を説得する……それ以外に、もう祢々子が助かる術は残っていなかった。一か八か、うぶな彼の性格に賭けてみるのだ。
 もっとも、そんな儚い希望は瞬く間に泡と消えてしまう。
「……暮井さん。この前明石くんにさんざん恥をかかせたくせに、いざ自分が恥をかきそうになると、そうやって助けを求めてくるんだね」
「そ、それは……」
「虫が良すぎるよ。僕たちの罠を見抜けなかった時点で、暮井さんは負けたんだ。負けた女子がどんな目に遭うかは、男子女子戦争に参加した時点で分かってた事だろう?」
 虹輝の目は冷徹に光っていた。彼もやはり、男子軍の一員なのだ。女子に対して、一切の憐れみを持たない、非情の戦士。泣き付いたところで助けてくれるはずがなかった。
 それは祢々子たちも同じだ。
 彼女たちもまた、泣き叫ぶ男子に容赦なく辱めを与えてきたのだから。今度は自分が辱めを受ける番。ただそれだけの話だった。




 罠と気づいてからも、祢々子は懸命に便意を我慢し続けた。それが彼女にできる、せめてもの抵抗だったのだろう。時間を稼げば、不審に思った他の女子が助けに来てくれるかもしれない。万に一つも無い可能性だが、何の抵抗もできずにお漏らしするなど、女子軍の一員としてのプライドが許さなかったようだ。
 最初、清司たちは彼女を男子トイレに連れ込むつもりだった。男子のフィールドに引きずり込んだ方が、こちらのペースで事を進められると考えたのだ。しかし祢々子の便意が予想以上に強そうだったので、急遽女子トイレに誘い込むよう作戦を変更した。ほとんど人通りの無い北校舎だし、見張りを立てれば女子トイレに男子が入っていても問題は無いだろう。そういう判断だった。
 無理に男子トイレに連れ込もうとして抵抗されると、その拍子にお漏らししてしまう危険もある。それではつまらない。もっともっと追い込んで、羞恥心を煽って、恥辱の極みの中で大便をパンツの中に排泄させるのだ。あそこまで明石が屈辱的な敗北を喫した以上、男子軍の戦意高揚のためにも、祢々子を徹底的に辱めて恥辱の海に沈める必要があった。
 そしてその作戦は見事に当たった。
 まんまと騙された祢々子は、自分からパンツ一枚の姿になり、即席のロープと縄跳びで拘束されている。もう彼女に逃げ道は無い。どんなに肛門括約筋を締め続けようと、いずれは大便をぶちまける運命なのだ。よくまぁここまで耐え切ったものだと、むしろ賞賛したくなるほどだった。
「そろそろか」
 脂汗を浮かべる祢々子を携帯で撮影していた清司が、おもむろに呟く。
「へへ、それじゃ見せてもらおうか。女子がパンツの中にウンコ漏らす瞬間をな」
 礼門がさも楽しげにクマさんパンツをアップで撮った。
 明石は何も言わずに腕を組み、その様子を眺めているだけだ。虹輝も祢々子の服で手が塞がっているので、撮影には参加していない。それでもついに決壊の瞬間が訪れるのかと思うと、興奮のあまり思わず注視してしまっていた。無理もない。女子がウンチを漏らすところを見るなんて、生まれて初めてなのだ。女の子のウンチもやっぱり臭いんだろうか。ひりだす瞬間は下品な音をかき鳴らすのだろうか。想像するだけで異常な興奮が身体の中を駆け巡っていく。
「あ……ああ……」
 そしてついにその瞬間は訪れた。
 誰かが助けに来てくれるなんて、そんな漫画のような展開が起こるはずも無い。全身汗まみれになった祢々子は、朦朧とした表情で身体を痙攣させ、ついに敗北の一瞬を受け入れた。
 最初に肛門から噴出したのは、液状の茶色い下痢便だ。音も無く静かにパンツを濡らし、純白の木綿を茶色く染め上げていく。
「もう、駄目……」
 祢々子は泣いた。目尻から涙をこぼしつつ、諦観と共に肛門を緩める。直後、驚くほど下品な排泄音と共に、大量の便塊がひり出され、パンツの中に溜まっていった。便秘気味だったのだろう。こんな小さな身体によくこれほどのウンチが詰まっていたなと思うほど、凄まじい量の大便が排出されていく。
「うわっ、スゲェ!」
「臭いな。鼻が曲がりそうだ」
 礼門は動画で、清司は静止画で、祢々子が生き恥を晒す姿を克明に記録していった。虹輝はただ呆然とそれを眺めるだけだ。大便の重みでパンツがずり下がり、隙間から便塊がボタボタとあふれ出していく。やはり靴と靴下も脱がせておいて正解だった。祢々子の小さな足はたちまちウンチで茶色く汚れ、足元にこんもりと茶色い山が盛り上がる。まさか祢々子みたいな愛らしい女の子が、こんな醜態を晒すなんて……。
 虹輝は自分の性器が硬度を増していく様子に戸惑っていた。悪臭漂うウンチを山ほどひり出し、パンツも足元も汚していく同級生の女子の姿。それを見て嫌悪感を抱くどころか、性的興奮を得るとは。自分でも意外だった。自分はスカトロ趣味があったのだろうか。それとも……。
 はしたない放屁の音と共に、ようやく最後のウンチが肛門からひり出された。時間にして僅か数十秒。しかしその数十秒の間に垂れ流した大便は、祢々子の足元に隆々と溜まり、下半身とパンツを見るも無残に茶色く汚してしまっている。
 そして駄目押しとばかりに、祢々子はおしっこまで漏らし始めた。黄色い液体が湯気を立てながら、股間と内ももを濡らしていく。さも嬉しそうにはやし立てる礼門。
「マジかよ、こいつションベンまでしてやがるぜ。さんざんウンコ垂れ流したくせに、まだ恥をかき足りねぇってか? 前の穴も後ろの穴も締まりねぇんだな」
 祢々子の排便と排尿が終わるまでの一部始終は、余すところ無くしっかり携帯に録画されていった。この記録は半永久的に残る。祢々子の生き恥は二度と消える事ない映像として、男子たちの間で保存されるのだ。
 年頃の女の子として、最低最悪の醜態を晒した祢々子は、もはや言葉を返す気力も無く、さめざめと泣き続けるだけだった。
「オラ、さっさとその汚ったねぇパンツ脱げよ。ウンコ塗れの身体、洗ってやるからよ」
 そんな完全敗北を喫した祢々子に対し、礼門は冷酷にもさらなる追い討ちをかけていく。手首を拘束していた縄跳びを解き、水道の蛇口にホースを繋いで水を流し始めた。溢れ出す冷水を勢いよく彼女の顔面に引っ掛ける。
 そんな仕打ちを受けても、祢々子にはもう反抗する気概は残っていなかった。明石を辱めていた頃の小悪魔的な余裕はかけらも見られない。クラスメイトの男子にウンチを漏らす姿を至近距離で観察されてしまったのだ。当然の反応だろう。まるで人形のように、言われるまま大人しくゴムに手をかけて、ウンチ塗れのパンツを足から引き抜いていく。
 ホースを親指で潰し、礼門は水流の勢いをアップさせた。祢々子の身体についたウンチを綺麗に洗い流す。足元に溜まった便塊ともども、床タイルの排水溝へと器用にウンチを誘導していった。完全には掃除できていないが、まぁそのまま放置するよりはましだ。
「ここの掃除当番、災難だよな。明日来たら驚くぜぇ? 床一面にウンコが撒き散らされてんだからよ。暮井、お前後で謝っとけよ? 汚ったねぇウンコ山ほどひり出してごめんなさいってな」
「うう……」
「泣いてねーで、ケツ広げてこっち向けろや。ワレメの中にウンコ付いたら後々面倒だぜ?」
 お尻や足に付いたウンチはかなり綺麗に流されたが、まだ肛門付近には大量の大便が付着しているはずだ。僅かに戸惑ったものの、祢々子は諦めたように腰をかがめ、両手でお尻を左右に広げて礼門に全てを晒した。すかさず、清司が携帯で真正面から恥ずかしい露出写真を撮影していく。
 ホースの水流が当たると、ウンチ塗れだった汚いお尻が、本来の真っ白い素肌を露わにする。薄くすみれ色に色素がついた肛門の皺。その下に息づく一本筋のワレメ。ウンチが流されると同時に、祢々子の秘密の部分が次々と白日の下に晒されていった。もちろんそれらは携帯で全て撮影されている。
「ホラホラ、マンコも自分からおっぴろげろ。変な細菌が入っちまっても知らねぇぞ?」
 おずおずと小さな指でワレメを開く祢々子。無毛のそこはハッとするほど美しいサーモンピンクの園だった。しっかりと清司が写真に収めた後で、礼門が容赦なくホースの水流を当てていく。
「ヒャハハ、こりゃいい的だな。目一杯広げてろよ。見事命中させて穴の中まで洗ってやるぜ」
「やめ……て、痛いよ……お願い……」
「うるせぇ、女の分際で口答えするんじゃねぇ!」
 礼門の放水で、確かに祢々子のウンチはほとんど洗い流された。
 しかし執拗に水流を強めて性器や肛門に当てる彼の行動は、本来の目的から外れ、単に肉体的苦痛を与える拷問になりつつあった。むしろ積極的にそれを楽しんでいるほどだ。敏感な粘膜を強力な放水で打ち据えられ、祢々子は恥辱の涙だけでなく、苦悶の涙も流し始める。
「いいザマだなぁオイ。やっぱ女はこうやって痛めつけるに限るぜ」
「も、もう許して……。痛いの、本当に……」
 祢々子がいくら泣いて許しを乞うても、礼門は一切聞く耳を持たなかった。彼は真性のサディストなのかもしれない。それまで女子の痴態に興奮していた虹輝も、さすがに憐憫の情の方が強くなってくる。いくら何でもやり過ぎだ。ここまで女子に苦痛を与える必要もないだろう。
 虹輝が一言意見しようとした、まさにその時――。
「もういいだろう」
 携帯をポケットにしまいながら、清司が口を挟んだ。
「ああん?」
「その辺にしておけ。俺たちの目的は女子に恥辱を与えて記録に残す事だ。肉体的苦痛を与える事じゃない」
「てめぇ、女子の肩を持つ気かよッ?」
「水圧ってのは意外と馬鹿にならないんだぜ? それで粘膜を傷つけて騒ぎを起こしてみろ。教師や保護者に男子女子戦争の秘密がバレちまう。そうなったら困るのは、クラスの連中全員だ。俺も、お前も含めて……全員がな」
 せっかくの楽しい拷問に水を差され、礼門は不快な表情を隠そうとしなかった。一方の清司も礼門の怒号など意に介さず、論理的に筋道立てて彼の行動の問題点を指摘する。
 女子トイレの中で、二人の視線が静かに絡み合った。ジョボジョボというホースから流れる水音だけが辺りに響き、逆に静寂を強調する。
 視線が火花を散らしたのはほんの数秒だったろうか。虹輝には何十分も睨み合っていたように思えたが……。「チッ」という舌打ちの音と共に、沈黙は破られた。水道を止め、礼門がホースを放り投げる。
「……忠一!」
「はい!」
 呼ぶや否や、トイレの外で見張りをしていた忠一が飛び込んできた。
「行くぞ」
「了解です!」
 たった一言で礼門の意図を察し、忠一はポケットからビニール袋を取り出す。そしてタイルの上に脱ぎ捨てられた、祢々子のクマさんパンツをつまみ、中に入れて口を縛った。ある程度ホースの水で洗い流されたとはいえ、ウンチ塗れになって茶色く染まったパンツだ。臭いも物凄い。
「どうせもうこのパンツは使い物にならねぇからな。俺が処分しておいてやるよ。放課後まではノーパンで過ごすこった」
「へへ、それじゃ失礼します」
 礼門はぶっきらぼうに言い捨てて、女子トイレを出て行った。ヘコヘコと頭を下げつつ、忠一もその後に続く。後に残ったのは、性器を自分で広げている祢々子と、清司に明石、そして虹輝の四人だけだ。
「ほら、これで身体を拭け。早くしないと帰りの会が始まっちまう」
 用意しておいたタオルを祢々子の頭に被せ、清司は何事も無かったかのように言い放った。さっきまでの冷徹な様子とはまるで別人だ。恥辱の写真を撮るという目的が達せられた以上、必要以上に辱めるつもりは無いのだろう。祢々子は戸惑いながらも姿勢を直し、真っ白な身体をタオルで拭いていった。
 そんな彼女に聞こえないように、清司は虹輝に対してそっと耳打ちする。
「犬飼。郷里には気をつけろ」
「え?」
「あいつ、暮井に盛った下剤の効果を見事に調整しやがった。たぶん、あの薬を使うのは今回が初めてじゃないんだ」
「でも……今まで男子女子戦争で下剤を使った事はないんでしょ?」
「クラスの女子に使うのは今回が初めてだろうが……何回か、よからぬ事には使ってるみたいだな。そうじゃなきゃ、あそこまで効果を調整できるはずがない」
 なるほど。
 下剤をどれくらい使えば、一体どれくらいの時間でどれくらいの効果が出るのか……それは個人差もあって、本来は正確には判断できない事だ。それなのに今回、祢々子に対してほぼ期待通りのタイミングで、ほぼ期待通りの効果を得る事ができた。礼門は知っていたのだ。祢々子くらいの体格・年齢の女子に、どれくらいの量を服薬させればどれくらいの効果が得られるのか。それは実践に基づいた経験と勘の賜物であろう。
 彼にとって、女の子に下剤を飲ませてお漏らしさせる事なんて日常茶飯事。あるいはそれ以上の事もすでにやっているのかもしれない。どうにも得体の知れない男だった。
「……まぁ女子軍と戦うには心強い味方さ。当面の間はな」
「明石くん」
 傍観者を決め込んでいた明石が、二人の元に歩み寄り、ようやく口を開いた。清司が呆れたように肩をすくめる。
「そんな呑気な事を言って……寝首をかかれても知らないぞ」
「俺はもう戦死した身分さ。悠々自適の隠居生活を送ってるんだ、怖い物なんかねぇよ。それよりどうだ、虹輝? 初めて女子が戦死する所を目の当たりにした感想は?」
 明石の問いに、虹輝はハッと顔を上げた。見ると、祢々子はちょうど濡れた身体を拭き終え、困ったように自分の方を見つめているところだ。小さなタオルで精一杯、裸身を隠している。忘れかけていた興奮が再び身体の中を駆け巡った。
「あ、これ……」
 手に持っていた、祢々子のブラウスとミニスカート、それにスリップや靴、靴下を手渡した。彼女はそれをひったくるように受け取り、トイレの個室に飛び込んでドアの鍵をかけた。ウンチを漏らす姿を見られた上、自分で性器を広げる醜態まで晒したというのに、それでも服を着るところを見られたくは無いらしい。最後に残ったほんの一かけらの、女の子のプライドというやつだろう。
 しかし逆にその羞恥に耐えるような行動が、祢々子の受けた恥辱の大きさを物語っていた。自分たちはクラスメイトの女子にそれだけの辱めを与えたのだ。二度と逆らえないくらい、死ぬほど恥ずかしい究極の屈辱を。
 それは何にも勝る無上の征服感であった。
 自分たちは勝った。
 暮井祢々子という女子に。
 彼女の女の子としてのプライド、恥じらい、自尊心を、完膚なきまでに叩き潰した。これほど甘美な勝利が他にあるだろうか。
「とても……」
 震える声で、虹輝は呟いた。半ズボンの股間が痛いほど隆起している。
「とっても……興奮、した……」
 クラスの女子が無残に敗北する様を見て、可哀想などとは同情しなかった。むしろ興奮さえしている。これは以前に、祢々子たちが明石を徹底的にいたぶる様子を間近で見ていたからだろう。男子に対してあれほどの性的仕打ちを平然と行う、あの生意気な女子を完全に屈服させた。
 虹輝はその勝利の美酒に酔っていた。
 女子を辱める事がこれほどまでに魅惑の興奮をもたらすとは。
 恍惚と己の心境を語る彼の言葉に、明石も清司も満足そうに頷いた。もし虹輝が女子に対して同情するような、心の弱い人間だったなら、とても男子軍の戦士は務まらない。そう思っていたんだろう。まして男子軍の指揮を執る司令官など絶対に任せられないところだった。
 しかし虹輝はしっかりと持っていた。
 男子女子戦争を戦い抜く上で、一番重要な感情。女子に対する敵意と憎悪……そして性的興奮に裏付けられた、強烈な征服欲を。
 明石が力強い声で言い放つ。
「それでこそお前は、男子軍のリーダーだ」




 当然の話だが、祢々子に与えられた辱めは、これで終わりではなかった。帰りの会が始まる前に、五年二組のクラスメイト全員に、彼女の脱糞おもらし映像と鮮明な肛門接写画像……そして涙と鼻水を垂れ流す惨めな泣き顔の写真が送りつけられたのだ。
 さらに教室の掲示板には、没収された祢々子のパンツが画鋲で貼り出された。彼女自身のウンチで無残に汚れた、あの茶色いクマさんパンツだ。ビニール袋に入れられているにもかかわらず、その悪臭は教室全体に広がり、男女問わずクラスメイト全員が顔をしかめるほどだった。
 携帯に送られてきた画像を見れば、掲示板のパンツの持ち主はすぐに分かる。それなのに礼門はさらに執拗な辱めを彼女に与えた。祢々子がノーパンである事を知りながら、教室の中で堂々とスカートめくりの餌食にしたのだ。
 男子軍の手で戦死させられた他の女子は、弱みを握られているためにこれを止める事はできない。鼻っ柱をへし折られた祢々子にも抵抗する気力など無く、いいように礼門にいたぶられ続けるだけだ。いつもならスカートめくりなど決してさせるはずもない彼女も、さすがにクラスメイト全員に排便姿を晒し者にされれば、哀れな敗北者に成り下がるほか無かった。
 女子の誰かが携帯で連絡したのだろうか。程なくして姫乃や桃香といった生存中の女子が教室に戻り、慌てて二人の間に割って入った。掲示板に貼り出されたウンチ塗れのパンツも回収する。礼門と口論になっている間に担任の教師もやって来て、ようやく事態は収束していった。
 祢々子にとっての長い長い羞恥の時がとうとう終焉を迎えたのだ。
 そして彼女は次の日、学校を休んだ。
 戦死させられた女子はほとんどの場合、ショックのあまり翌日からしばらく学校を休む事が多い。無理からぬ話ではあるが、だからといってこれが原因で不登校にでもなったら大事だ。男子女子戦争の秘密を守るためにも、他の女子が『お見舞い』に行くことで、今までどうにか学校に復帰させてきたのである。今回も桃香あたりが『お見舞い』に行き、教師や親に不審がられないよう、早期の登校をそれとなく促すのだろう。
 放課後の女子軍のミーティングでも、桃香は機嫌が悪かった。
「ったく、祢々子の奴……ちょっと男子に負けたからって学校休むなんて!」
 女子トイレの隅々まで、その刺々しい声が響き渡っている。
「仕方ないでしょう。裸にされただけならともかく、大きい方のお漏らし姿まで撮影されたのよ。しばらく登校するのは無理だわ」
「そんな事だから男子にナメられるのよ! 女は駄目だってね!」
 苛立ちを隠そうともせず、タイル貼りの壁を拳で叩く。姫乃は軽くため息をついた。耶美は相変わらず無表情だが、みどりは何と声をかけたらいいのか分からず、ただオロオロするばかりだ。
 この女子軍のミーティングは、男子が立ち入ることのできない女子トイレの中で、今後の戦略を練るという軍事会議である。だがまずは桃香の怒りを静める方が先決のようだった。祢々子の戦死で、男子軍と女子軍の生存数は四対四に並んでいる。看過できない事態にもかかわらず、このままでは次の作戦を考える事さえままならないのだ。
「……だいたい、祢々子には事前に忠告しておいたのよ。男子が何か企んでるかもってね。それなのに北校舎の人気の無いトイレを使おうとするなんて、馬鹿にも程があるわ!」
 桃香の言葉に、姫乃と耶美が怪訝な視線を向けた。
「ちょっと桃香……。どういう事?」
「忠告しておいた? つまりあなたは知っていたのかしら? 男子軍が下剤を盛るつもりだって事を?」
 二人の問いに、桃香は悪びれもせず答える。
「まぁね。直接下剤の事を言うと、祢々子の事だから挙動不審になって、男子軍に感付かれると思ったのよ。だからそれとなく忠告するだけにしたんだけど。麻婆豆腐に下剤が混ぜられるって事は分かってたから、郷里あたりの皿と入れ替えろって命令しておいたのに! 何やってたのよあの馬鹿ネズミ!」
「命令って……?」
「馬鹿ネズミ?」
 話の順序が滅茶苦茶で意味が分からない。桃香は何を言っているのか? 姫乃と耶美は顔を見合わせた。どうやら馬鹿ネズミという名の協力者がいるらしいのだが……。取り巻きのみどりなら何か知っているかもしれないと、二人は視線を向けるが、彼女もまた困惑した顔で首を傾げているだけだった。
 当然といえば当然である。桃香は馬鹿ネズミの事を、女子軍の誰にも話していなかったのだから。
「来なさい! 馬鹿ネズミ!」
 号令と共にパチンと指を鳴らす。
 すると女子トイレのドアが勢いよく開き、人影が一つ、姫乃たちの前に飛び込んできた。背の低い小柄な人物。馬鹿ネズミと桃香に呼ばれている、彼女の協力者だ。その正体は――。
「あなたっ?」
「ちょっと、何で男子が?」
「桃香ちゃん、どういう事?」
 その正体は、根墨忠一。
 男子軍生存メンバーの一人だった。
 なぜ男子軍の一員が、しかも生存メンバーが、女子軍のミーティングに現れたのか。ここは女子トイレだ。本来、男子が立ち入っていい場所ではない。事態が呑み込めない他の三人をよそに、桃香が更なる命令を下す。
「馬鹿ネズミ! 素っ裸になって降伏のポーズ!」
「チュウ!」
 忠一は珍妙な掛け声で返事をすると、何の迷いも無く女子トイレの中で服を脱ぎ始めた。クラスの女子四人の目の前で、平然とブリーフまで脱ぎ、小さな無毛のおちんちんを曝け出す。姫乃が頬を赤らめて顔を逸らした。
 さらに忠一は脱いだ服をトイレの床の上に投げ捨て、直接タイルの上に仰向けに寝転がった。両手をバンザイの姿勢にして、足はM字開脚。おちんちんとお尻の穴を桃香に見せ付けるように突き出す。犬や猫がお腹を見せる事でアピールする、まさに降伏のポーズであった。自分からこんな恥ずかしい姿を晒すなんて……彼には羞恥心というものがないのだろうか?
「コイツ、あたしの事が好きらしいのよ。あたしとは戦えないから降伏するって、開戦した時に言ってきてさ。当然、素っ裸にして恥ずかしい写真は撮ってやったんだけど……せっかくだからスパイとして飼ってたってわけ。ホントにあたしの言うことなら何でも聞くからね」
 何も男子女子戦争への参加は強制ではなかった。女子軍と戦う事を拒む男子には、男子軍に参加しないという選択肢も与えられていた。しかしまさか降伏した男子をスパイとして利用し、男子軍の中枢に潜り込ませていたとは。
 忠一は女子の事情に精通した情報参謀として男子軍で活躍していたが、彼が提供する情報は、全て桃香によって検閲された『操作された情報』だった。忠一が男子軍で重要なポストに就けるように、女子たちの弱みも大量に教えたが、それはあくまで末端の女子に関する情報。いわば捨て駒だ。自分を含めた、女子軍の中枢に致命傷を与えるような情報は決して流さなかった。
 逆に礼門の腰巾着に落ち着いてからは、忠一は男子軍の貴重な情報を次々と桃香にもたらすようになった。お陰で女子軍は常に男子軍より一歩先んじた戦略を打てたのだ。
「そんな話、私たちは聞いてないわよ」
「敵を欺くにはまず味方からってね。スパイって事がバレたらもうスパイとして役に立たなくなるでしょ? だから祢々子にもみどりにも黙ってたのよ」
 姫乃の非難するような声もどこ吹く風で、桃香は上履きで忠一のおちんちんを勢いよく踏みつけた。
「こら馬鹿ネズミ! あんた、ちゃんと祢々子の麻婆豆腐を郷里のとすり替えたんでしょうねっ?」
「は、はいぃっ! 桃香様に言われた通り、下剤の入った皿を、きちんと郷里の皿とすり替えましたぁ!」
「じゃあ何で祢々子は薬を盛られちゃったのよ? 逆に郷里を罠に嵌めようとしたこっちの計画が台無しになっちゃったじゃない!」
「申し訳ございませぇん! でも僕は本当に、ちゃんと入れ替えたんですぅ! 郷里も、鷲尾も、明石も犬飼も、誰も気付いてませんでしたぁ!」
「ったく、使えない奴ね!」
 グリグリと性器を踏みにじられても、忠一は嫌がるどころか恍惚とした表情で笑みを漏らしている。女子トイレで素っ裸になって、床の上に寝転がってクラスの女子に大事なところを足蹴にされて……それで快感を得られるとは、よほどのマゾに違いない。
「……という事は、男子軍の生存メンバーは今、実質的に三人しか残っていないのね?」
 姫乃の言葉に桃香が頷いた。祢々子が戦死しても、女子軍が生存者数で一歩リードしている状況に変わりは無いのだ。
「残り三人、か……。明石くんも戦死したし、根墨くんがスパイってまだバレてない今なら、一気に男子軍を壊滅できるかもしれないわ」
「けど何で祢々子が罠に嵌められたのか、それも気にならない?」
「それはそうだけど……ぐずぐずしてられないわ。向こうが油断している間に、一気に勝負をつけなくちゃ」
 珍しく姫乃が好戦的な意見を主張する。耶美もみどりも、スパイを利用して一気に片を付ける事に異存は無いようだった。
「なるほどね……」
 忠一のおちんちんをリズミカルに押し潰しながら、桃香が小さく呟いた。まだ何か引っかかっている事があるらしい。とはいえ、彼女にとっても男子軍の全滅は開戦当初からの長きに渡る悲願だった。チャンスが目の前に転がっているのに、みすみす見逃す手は無かろう。
「わかったわ。総攻撃をかけて男子軍を一網打尽にしてやりましょ。今こそクラスの男子全員を女子の奴隷に仕立て上げて、男子女子戦争を完全に終わらせるチャンスよ。必ず勝つわ。この……馬鹿ネズミを使ってねっ!」
 桃香がひときわ強く足に力を込める。上履きの汚れたゴム底が、青白い性器の皮をこすり上げ、小指ほどの貧弱な肉棒を無残にひしゃげさせた。
 声にならない歓喜の悲鳴と共に、忠一はみっともない包茎おちんちんから勢いよく精液を噴出。ご主人様の上履きの底を無様に白く染め上げていった。

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