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概要

2037-08-21

『男子女子戦争』は、五年二組の男子と女子が、互いに性的イタズラの応酬を繰り返す物語です。男子が女子を辱める事もあれば、女子が男子を辱める事もあります。一度敗北した児童も、そのまま泣き寝入りする事はなく、仲間と協力して復讐する事もあります。

 敵軍の児童全員の恥ずかしい写真を撮影する事で戦争は終結します。現在、まだ生存中(性的イタズラの被害に遭っていない)児童は、男子軍が四人。女子軍が五人。そこに主人公である男子転校生がやってくるのです。

 果たして主人公はどちらの軍につくのか? そして男子女子戦争の行く末は? ……という小説です。更新は不定期。ロリ・ショタ・羞恥などがメインですが、話が進むにつれ、激しい描写も増えていくかもしれません。スカやショタ同士などもあるかもしれません。読みたい小説がなければ自分で書くしかない、という目的のために作られたブログなので、コメント機能はありません。


2014年1月10日追記

申し訳ありません、恥ずかしながら私、ブログ拍手の機能について全く理解しておりませんでした。
ボタンを押すと数字が増えるのかなーくらいの認識で、初期設定のまま放置していたので、コメントを送信できる仕組みになっているとは夢にも思っていなかったのです。
今頃になって、何件かコメントを頂いている事に気付きました。
大変ありがとうございます、励みになります。

ブログのコメント機能を無効にしたのは、更新頻度が不定期で遅く、コメントを頂いても逆に恐縮だなぁと思ったのが理由です。
特にリクエストなどを頂いて、仮にそれが活用できたとしても、その頃には恐ろしく長い時間が経ってるだろうなと思うと何とも……。

しかし折角ですのでブログ拍手のコメント機能はこのまま残す事にしました。
投稿時に『公開する』を選択すると、こちらからも返信できるようです。
コメント付きのブログ拍手が投稿された場合、当方に連絡が来るようにも設定しました。
もちろん、すぐに返信できるとは限りませんし、リクエストなどにも応えられる保証は全く無いです。
まぁ気が向いた時にでもご利用いただければ幸いです。

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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

目次

2036-10-27

簡単なあらすじ付きの目次です。
登場人物紹介が『前回までのあらすじ』を兼ねていたのですが、ストーリーが進んで分かりにくくなってきたので、別記事で設けました。
タイトルをクリックすると、当該ページにジャンプします。
ショタ、スカ等のやや特殊なエピソードは、タイトル横に注釈があります。
ただしあくまで目安なので、注釈なしのエピソードにもそのような描写が存在する場合があります。


第一話 『罠に堕ちた男子』 (ショタ)
……転校生の犬飼虹輝は、否応なしに五年二組の男子女子戦争に巻き込まれていく。虹輝を助けるため、士郎が女子軍に辱めを受ける。

第二話 『茶色いクマさんパンツ』 (スカ)
 ……報復のため、男子軍は祢々子に罠を仕掛ける。虹輝たちが立案したその作戦は、男子の目の前で大便をお漏らしさせるという凄惨なものだった。

第三話 『策謀のプールサイド』 (ショタ同士)
 ……プールの授業中、清司は桃香を戦死させようと更衣室に突入する。だがそれは男子軍内部で暗躍していたスパイを利用した、桃香の罠だった。

第四話 『牙剥く担任教師』
 ……作戦のために担任教師を陽動していた姫乃に危機が迫る。一方男子軍は、孤立したみどりを戦死させ、さらに過酷な凌辱を加えるのだった。

第五話 『解剖授業(前編)』 (エロ無し)
 ……桃香は担任教師の鮫島を仲間に引き入れ、二面作戦で姫乃派の瓦解を狙う。姫乃は礼門に襲われ、耶美は解剖授業のモデルにさせられようとしていた。

第六話 『解剖授業(中編)』
 ……脅迫に屈した耶美は、クラスメイトの目の前でストリップを強要される。身体の秘密を徹底的に暴かれ、彼女の矜持は粉々に打ち砕かれていく。

第七話 『解剖授業(後編)』
 ……全てを晒した耶美に対し、桃香は尚も執拗な恥辱刑を加える。果たして彼女の真の目的とは何か。一方、虹輝は過激化する戦争に疑問を感じ始めていた。

第八話 『裏切り者は誰だ?』 (ショタ同士)
 ……祢々子を味方につけるべく、士郎と清司は彼女の前で愛し合う姿を見せる。そして桃香の前に現れた耶美は、意外な申し出をするのだった。

第九話 『明かされる開戦の秘密』 (ややスカ)
 ……美月の協力を取り付けるため、姫乃は男子女子戦争の経緯を話して聞かせる。同じ頃、耶美は桃香の飼い犬として数々の屈辱的な行動をとらされていた。

第十話 『最終決戦・自然教室』 (微エロ)
 ……ついに自然教室が始まる。熾烈な切り崩し工作の応酬。桃香は虹輝を誘惑し、礼門は士郎との共闘を申し出た。そして星空観察の時間、士郎が動く――。

第十一話 『スタンガン争奪戦』 (ショタ?)
 ……夜這い作戦を通して展開する騙し合いの応酬、そしてスタンガンの奪い合い。さらに桃香は悪辣な交換条件を突きつけようとする。

第十二話 『愛する人のために』 
 ……スタンガンと耶美の処女という交換条件は、様々な思惑が交錯する中、破綻する。姫乃のために、耶美はその純潔を犠牲にするのだった。

第十三話 『たった一つの誤算』 (微エロ)
 ……桃香の提案で、姫乃と虹輝を交えた和平会談が開かれる。白鷺姫乃暗殺計画は最終段階。桃香はついに宿敵の少女を追い詰めるが――。

第十四話 『魔女狩り』
 ……逆転負けを喫した桃香は、自らの失言で完全敗北に追い込まれる。傲岸に振る舞っていた彼女に対する、級友たちの仕返しが始まった。

第十五話 『犬と便器と』 (ややスカ)
 ……男子のおしっこまで呑まされ、桃香は便器へと成り下がる。そしてついに迎える破瓜の瞬間。その頃姫乃は最終決戦の準備を進めていた。

第十六話 『深夜の散歩』
 ……男子全員から復讐された桃香は、汚れた身体を清めるため、トイレまで四つん這いで散歩させられる事に。屈辱の犬の首輪が嵌められる。

第十七話 『さよなら、桃香』 (ややスカ)
 ……桃香の身体を清めるためにトイレで待っていたのは、士郎だった。二人の間にあった深い軋轢が、ようやく氷解していく。

第十八話 『脱衣カードゲーム』 (エロ無し)
 ……最後の決闘に臨む虹輝と姫乃。だが未だ戦いに迷いを見せる虹輝は、知略を駆使する姫乃の前に成す術もなく翻弄されていく。

第十九話 『激突! 虹輝VS姫乃』 (エロ無し)
 ……覚悟を決めた虹輝は全力で姫乃に戦いを挑む。熾烈な頭脳戦の中、戦局は一進一退を繰り返していた。果たして、勝つのはどちらなのか?

第二十話 『我、無条件降伏セリ』 (エロ無し)
 ……長かった脱衣カードゲームの死闘がついに終わろうとしていた。敗北した姫乃は、女子軍の無条件降伏を宣言する。

第二十一話 『天使の少女』
 …… 敗北のペナルティとして、姫乃はクラス全員の目の前でストリップショーを行う。無敵の少女がついに全てを晒す時が来た。

第二十二話 『失楽園』 (スカ)
 ……最新話。




 
 
 
 

登場人物

2036-08-21

最新話までの時点での、登場人物紹介です。
最新話更新の際、必要に応じて改訂していきます。
よって最新話以前を未読の場合、ネタバレとなる場合があります。


男子軍

《士郎派》
・犬飼虹輝(いぬかい・こうき)……転校生。明石から男子軍リーダーに推薦される。聡明な一面もあるのだが、気が弱く、周囲に流されやすい。姫乃との脱衣カードゲームに際し、男子軍勝利のため、ついに全力で姫乃と戦う決意を固める。
・明石士郎(あかし・しろう)……男子軍リーダー。熱血漢な性格。虹輝をかばって戦死してしまう。姫乃派と同盟を結んだらしいが、その真意は不明。
・鷲尾清司(わしお・せいじ)……明石の親友。物静かな二枚目男子だが、実は同性愛者で、明石に好意を抱いている。女子軍の罠で戦死。

《礼門派》
・郷里礼門(ごうり・れいもん)……大柄で好戦的なタカ派男子。明石とは仲が良くない。父親は産婦人科医で、様々な道具や薬品を入手できる。本人の弁によれば、レイプの常習犯。
・根墨忠一(ねすみ・ちゅういち)……桃香に惚れて奴隷になった女子軍のスパイ。清司を戦死させた際にその正体を現した。現在は完全に桃香派の奴隷となっている。


女子軍

《姫乃派》
・白鷺姫乃(しらさぎ・ひめの)……冷静沈着で知略に優れる少女。女子軍リーダーだったが、桃香の策略で失脚し、女子軍を追放される。桃香の戦死に伴いリーダーに復帰。自ら率先して『脱衣カードゲーム』による、虹輝との最終決戦に挑む。
・甲守耶美(こうもり・やみ)……無表情・無感動な女子。実は同性愛者で、姫乃に恋愛感情を持っていたが、その恋心を桃香に見抜かれ戦死する。さらに姫乃失脚の片棒も担がされた。その復讐のために桃香の奴隷となるが、後に裏切って姫乃の元に戻る。

《桃香派》
・羽生桃香(はぶ・ももか)……姫乃派を崩壊させ、女子軍リーダーの座に収まった少女。白鷺姫乃暗殺計画を立案し、あと一歩の所まで追い詰めるも、逆に戦死させられる。強気で好戦的な性格で、鋭い観察眼と洞察力の持ち主。
・宇崎みどり(うざき・みどり)……背が高く、プロポーションのいい女子。桃香の取り巻きの一人。桃香に捨て駒にされ、戦死。その後祢々子と同じく男子軍の味方となる。
・暮井祢々子(くれい・ねねこ)……低学年にしか見えない女子。ボーイズラブ愛好家。戦死した後、姫乃の切り崩し工作によって、桃香を裏切り男子軍の味方につく。


教師

・鮫島郡丈(さめじま・ぐんじょう)……五年二組担任。ロリコン変態教師と思われていたが、実は姫乃だけに異常な欲望を抱いている変質者。男子女子戦争の秘密を知り、これを利用して姫乃を我がものにしようと企んでいる。
・斑鳩美月(いかるが・みづき)……養護教諭、つまり保健の先生。物怖じしない、サバサバした性格。姫乃から男子女子戦争の秘密を打ち明けられ、鮫島を牽制する役割を引き受ける。しかし鮫島に何らかの弱みを握られ、戦線離脱を余儀なくされる。
 
 

テーマ : 官能小説
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今後の更新について

2016-06-18

「こちらスネーク……。待たせたな!」

 ……というわけで駄文その13です。
 今回は演出的クローズド・サークルの手法について語ろうと思ったのですが、それよりお前今後の更新どうすんだよって感じですので、予定を変更してお送りしております。

 結論から言うと、「今後も更新は続けるが、更新頻度は落ちます」という事になります。拍手コメントにはチラチラ書いていたのですが、いわゆる『新しい家族が増える』的な私生活の変化がありまして、自分の時間がほとんど持てない日々が続いているのです。

「家族がふえるよ!」
「やったねたえちゃん!」

 とはいえ更新する意思はありますので、ぼちぼち時間を見つけながら書き続けていこうとは思っています。

「エロ小説の世界で更新してきたからには、今さら中途半端は許されねぇ。疲れただの、やめたいだのは、金輪際言えねぇんだ」
「惨めだわ。悲惨だわ。青春と呼ぶにはあまりに暗すぎるわ!」

 ちなみに今回の更新、虹輝が見たという映画は、1972年に公開された梶芽衣子さん主演の『女囚701号/さそり』であります。子供の頃にたまたま穴掘りのシーンだけテレビで見て、その異様な迫力に震え上がった記憶があります。というか虹輝くんはいつあんな映画見たんだよ……。
 それと今回のストーリーがスカ展開、次回がついに本番?という事で、やや展開が駆け足なのではと疑念を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは当初の予定通りで、強制脱糞とか処女喪失とか、通常のエロ小説であればヒロイン攻略のゴールに相当するイベントを、あえて最初の頃にさっさと済ませてしまおうという狙いであります。
 それによって通常のエロ小説では見られない、さらにその先にある高次元の羞恥――精神的な凌辱の高みを追求していけたらと考えているのです。

「俺は……負い目や義理だけでエロ小説を書いてるわけじゃねぇんだ。エロ小説ってやつが好きだからやってきたんだ。ブスブスとそこらにある、見てくれだけの不完全燃焼とは訳が違う。ほんの瞬間にせよ、眩しいほどに真っ赤に燃え上がるんだ。そして……後には真っ白な灰だけが残る。燃えカスなんか残りゃしない。真っ白な……灰だけだ」

 そもそも、私にとっては『姫乃を脱がす』事が一つのゴールだったわけで、前回でその目的が達成されてちょっと真っ白に燃え尽きていた感も無いとは言えない感じです。タッちゃんの目的があくまで甲子園に南を連れていく事であって、甲子園の優勝ではなかった……みたいな。いや、あだち充先生の『タッチ』の話です念のため。

 とはいえ、前述の通り姫乃凌辱に関してはまだまだやりたい事が山ほどあります。今後の更新は、下手すると年一回とかそういうレベルになりかねませんが、ぜひ最後まで続けていきたいですね。

 というわけで今後も『男子女子戦争』をよろしくお願いします。

「あたし……あたし、とてもついて行けそうにない……」



第二十二話 『失楽園』

2016-06-18

 白鷺姫乃のオールヌードを見た時、誰しもが彼女を『天使の少女』だと感じた。礼門のように、姫乃の心の強さまで感じ取ったわけではなくても、ただ純粋に、その美しさに人間離れした魅力を見出していたのだ。それは例えば、桃香以外の女性に興味を持たない忠一や、女性そのものに性的魅力を感じない清司、そして両性愛者である士郎であっても同じだった。
 男性であってもダビデ像の肉体美は理解できるし、女性でもミロのヴィーナスのボディラインには見惚れるだろう。それと同じだ。忠一も清司も士郎も、一つの芸術作品として、姫乃のヌードに神々しいまでの美を感じ取っていた。まして姫乃を高根の花として恋焦がれていた、雑魚男子たちの反応は語るまでもない。
 もちろん虹輝もその中の一人だ。
 姫乃に悪いとは思いつつ、彼女の純白の肌、膨らみかけの乳房、生えかけの陰毛に目が離せないでいた。羞恥心をこらえながら、懸命に義務を果たそうとする意志の強さには敬服するしかない。
 女子の反応もまた同様である。祢々子のように、姫乃が何の策もなく敗北を受け入れた事に失望し、不満そうに怒りや蔑みの視線を向ける雑魚女子も確かに多かった。しかしそんな彼女たちでさえ、やはり姫乃のオールヌードを目の当たりにすれば、神秘的な魅力の前に気圧されざるを得ない。姫乃に恋愛感情を持つ耶美、人間として敬意を抱いているみどりの反応と全く同じだ。
 そして注目すべきは、かつてライバルとして姫乃と敵対していた桃香であろう。彼女は敗北した姫乃を嘲る事も無く、冷静に事態を観察しつつも、その『天使の少女』に自然と目を奪われているように思われた。逆転のチャンスを未だ姫乃に見出しているのか? それともみどりのように心底から姫乃を敬愛するようになったのか? いずれにせよ、この期に及んでなお姫乃に一目置いている事には間違いなかった。
「……くそっ」
 礼門が小さく呟く。
 宿敵の姫乃をついに素っ裸にひん剥き、生き恥を晒させてやったというのに、彼の心に勝利の感慨は湧いてこなかった。何故だ。何故なのだ?
 何故、白鷺姫乃はすっぽんぽんの醜態を晒してなお、これほど圧倒的なオーラを放ち続けられるのだ?
 今まで脱がしてきた女子たちはみんな、程度の差こそあれ、生まれたままの姿を暴いてやれば必ず屈服させる事が出来た。あのクールな甲守耶美も、最後には礼門に処女を貫かれ、泣きながら許しを乞うたではないか。それなのにどうして彼女は……白鷺姫乃は、今なおこの場の空気を支配しているのか。五年二組のクラスメイトたちに怖れを抱かせているのか。
 冗談じゃない。これでは礼門は姫乃に勝った事にはならない。彼の目的は姫乃の処女を奪う事だが、さりとて単に力ずくで凌辱しても何の意味もなかった。以前の彼ならそれでも良かっただろう。しかし姫乃打倒のために桃香に協力し、彼女の駒として言いなりになるという屈辱に甘んじた際、礼門は学んだのだ。
 真の凌辱とは、肉体のみならず精神をも屈服させて初めて成り立つものなのだと。
 腕力で劣る相手なら、力ずくでレイプするのは容易い。いや姫乃の場合はそれさえも困難であったが、脱衣カードゲームで敗北した今なら、性欲の赴くままに押し倒し、ペニスを挿入して快楽を得る事は簡単だろう。
 だが、それでは単なる動物の交尾だ。今の礼門にとって、そんなものはクソの価値もなかった。肝心なのは、姫乃の精神を完膚なきまでに叩き潰し、プライドをズタズタに引き裂き、心の底から礼門に屈従させる事。セックスの強要など、その手段に過ぎない。
 何が天使の少女だ。
 俺は必ずこいつを打ち負かしてみせる。
 礼門は並々ならぬ決意と共に、口を開いて次なる命令を姫乃に下した。
「――おい、白鷺」
 素っ裸のまま、力強く自分を見下ろす姫乃を睨み返す。
「まずはその靴と靴下を脱いでもらおうか。首から下は完全なすっぽんぽんになってもらうぜ」
「はい」
 予想していたのか、姫乃は躊躇なく返事をして、ゆっくりと身を屈めていった。あまりお尻を突き出さないように注意しながら、白いスニーカーを脱ぎ去っていく。靴とソックスを残したままのオールヌードもそそるが、一方で靴さえ履く事を許さない完全なオールヌードを強要する事もまた、征服欲を満たす上で重要だった。
 清楚なレースをあしらったソックスを足から抜き取ると、ついに姫乃は一糸まとわぬ生まれたままの姿と成り果てた。年頃の少女が、入浴する時以外にこんな姿を晒す事はまず有り得ない。ましてクラスメイトの男子や男性教師の目の前で見せていい姿ではなかった。
 まだだ。
 まだこんなものじゃない。
 次は本当の意味で、全てを見せてもらおうか。
「いい格好だな白鷺。だがもっといい格好になってもらうぜ」
 姫乃が僅かに肩を震わせる。頭のいい彼女なら、次に何を命令されるのか、もう察しは付いているだろう。だからこそ、勿体つけて言い放つ意味がある。
「……その場に腰を下ろして、股をおっぴろげろ。指でマンコを開いて、奥の奥まで見せるんだ」
 予想通りの命令に姫乃は小さく息を吐いた。その胸中を占めている感情は何だろうか。怒りか? 悔いか? 諦めか?
「はい」
 何であれ、礼門の命令には従わなくてはならない。姫乃は小さく返事をして、ゆっくりと膝を折っていった。しゃがみ込んだ姿勢から、手を後方に着いて身体を支えつつ、体育座りへと体勢を変えていく。もちろんその間、一貫して両足はきつく閉じられていて、股間の割れ目の奥は未だヴェールに包まれていた。どうせすぐ見られるというのに律儀な事だ。さしもの白鷺姫乃も、秘部を暴かれる羞恥には耐えられないと見える。
 だが、姫乃は同じ失敗を繰り返すような少女ではなかった。羞恥心に負けて最後の一枚を脱ぐ事ができず、礼門に命じられてショーツの脱衣を強制された……あの屈辱はもう二度と御免だと思ったのだろう。彼女は微かに唇を噛み締めると、躊躇いがちにではあるが、自らの意志で両足を開き始めた。礼門を含め、姫乃と相対している男子たちが一様に喉を鳴らして生唾を呑み込んでいく。
「う……わっ……」
 彼らは口々に感嘆の言葉を漏らしていった。
 男子のおちんちんは、興奮すれば大きく勃起するし、寒さで小さく縮こまったりする物だ。それに対して女子の割れ目はさほど形が変わらないと思われがちである。しかし実際には、見る角度や姿勢によって、女子の割れ目もまた様々な表情を見せる神秘のクレヴァスであった。他の女子の割れ目もさんざん見ているはずなのに、雑魚男子たちは誰もが目を凝らし、姫乃の秘密のスリットを網膜に焼き付けようと血眼になっていた。何せあの白鷺姫乃の全裸M字開脚である。興奮しない方がおかしいだろう。
 立っていた時は股間の逆三角形の下端に見えていた割れ目だが、開脚すると、プックリとした肉の膨らみ……いわゆる大陰唇の中央に走る亀裂だという事がよく分かった。肛門は切り株との狭間の影になって全く見えない。
 姫乃の割れ目は、単なる一本線ではなく、大陰唇と大陰唇の合わせ目から僅かにピンクの肉壁が顔を覗かせていた。だがあくまで割れ目から綻んでいるだけで、大人の女性の如く小陰唇がはっきりと露出しているわけではない。未成熟な身体である証拠だ。
 そして発達途上なのは陰毛の濃さも同じである。
 姫乃の陰毛は割れ目の上部に集中していて、スリットの周辺には産毛程度にしか見られなかった。桃香のように肛門の周辺にまで及んでいる気配は全く無い。集中していると言っても、陰毛を通して下の皮膚が窺える程度の生え具合である。立っていた時でさえ割れ目を隠す事ができなかったのだ。M字開脚の姿勢などとってしまえば、全てが丸見えになるのは自明の理であった。
 体勢が安定すると、姫乃はいよいよ自分の両手を前に回し、たおやかな指先を割れ目の左右に宛がっていった。脚の付け根の上側ではなく、下側から手を回しているのはさすがだ。こうする事で陰毛を手で隠す事も無く、自然にスリットを全開に広げる事が出来る。それが彼女にとって好ましい事なのかどうかは不明だが……。
「これが……私の……」
 躊躇いがちに口を開きながら、同時に割れ目も開いていく。
「私の……お、まんこ……です」
 とても姫乃の口から飛び出すとは思えない、はしたない卑語と共に、割れ目の中身もあられもなく飛び出した。
 重なり合ったピンクの粘膜。
 滴り流れ出そうとする透明の蜜液。
 包皮に包まれた小さな豆粒の如き突起。
 目を凝らさなければよく分からないような、尿道口の穴。
 そしてその下にひっそりと息づく……ペニスを受け入れるための膣穴。
 もちろんその穴の奥には、フリル状のヒダが微かに顔を覗かせていた。
 処女膜だ。
 身体の内側に入り込んでくる外気を感じ、姫乃が僅かに身を震わせる。あの白鷺姫乃が、正真正銘、本当の意味で全てを晒した瞬間だった。彼女の正面にいる男子や女子、男性教師の鮫島、そして忠一が構えるビデオカメラが、秘密の花園を奥の奥まで視姦していく。あれほどまでに気高く美しい少女が、女の秘密の全てを暴かれるとは。誰もが我を忘れて白鷺姫乃の性器を目に焼き付けていた。
 礼門とてそれは例外ではない。姫乃のオールヌードを見て、情けなくもトランクスの中で暴発してしまった彼のペニスだったが、今はもうすっかり回復して痛々しいほどの隆起を見せていた。たとえ射精したばかりだろうと、こんな夢の光景……白鷺姫乃の全裸M字開脚オマンコ丸出しショーを見せられて、勃起しないペニスなど有り得ない。彼のズボンは再びテントを張って限界まで伸びきってしまっていた。
 もはや自制も利かず、礼門は半ば無意識のまま己の股間に手を伸ばした。粗い息と共にズボンの上から数回、ペニスをこすり上げる。それだけで十分だ。再び彼の肉棒は欲望の丈を吐き出し、トランクスの中を白く染め上げていく。
「う……くぁッ」
 みっともないうめき声と共に、礼門は姫乃の眼前で再び射精してしまった。下着はすっかり精液でベトベトになり、ズボンの前面までも濡れ始めて染みになっている。まるでお漏らしをしたかのような醜態だった。
 情けない。
 カッコ悪い。
 ふと見上げると、姫乃の視線が自分の股間に注がれているのが分かった。その瞳に宿っている感情は、冷徹なまでの蔑み。嘲りを通り越した憐み。遥かな高みから、自分より格段にレベルの低い生き物を眺める、慈しみすら感じさせる余裕の眼差しだった。
 素っ裸の生まれたままの姿にひん剥かれ、はしたない大開脚を強制され、自らの指で性器の内側まで晒している白鷺姫乃。
 衣服をしっかりと着込み、特等席で姫乃に絶対の命令を下す郷里礼門。
 前者は敗者であり、後者は勝者である。
 そのはずなのだが……礼門にはなぜか、自分が敗者と思えてならなかった。どうしても姫乃に勝ったという気になれない。ショーツの脱衣を命じた時は、僅かに勝利の快感を得たが、そんなものは一時の感情の高まりに過ぎなかった。依然として、姫乃は誇りある天使の少女であり、礼門はその前にひれ伏す哀れな子羊なのである。
「いい加減にしろよ、郷里!」
 雑魚男子の一人が声を上げた。
「お前一人いい思いしてんじゃねぇよ! 俺たちにも白鷺のマンコ見せろ!」
 姫乃の背中側に腰を下ろしている男子だ。礼門サイドの男子なら、M字開脚の姿勢によって、彼女の全てを余すところなく視姦できる。しかし反対側では逆にそのポーズが災いしてお尻さえ見えなかった。羞恥に悶える表情さえ窺えないとあれば、痺れを切らすのも当然だろう。
 腕っぷしの強い礼門は、今時『ガキ大将』というわけでもないが、クラスの男子の中ではかなり幅を利かせる存在ではあった。そんな彼に、雑魚男子がここまでハッキリと不満をぶつけるのは珍しい。それどころか、初めの一人を皮切りに、背中側の男子たちが次々とブーイングに加わっていく。
「そうだそうだ! 場所変われよ!」
「何でお前だけ特等席なんだよ!」
「白鷺をこっち向かせろ!」
 味方であるはずの男子軍からの思わぬ攻撃に、礼門もカッとなって反論する。
「ふざけんな、白鷺は俺の命令に服従してるんだぞ! 俺が一番に楽しむのは当然だろうが!」
 彼らしからぬ感情的な切り返しだった。昔の礼門ならまだしも、今の彼であれば、こんな売り言葉に買い言葉は姫乃を利するだけだとすぐ分かるはずなのだが。何も焦る事は無い。時間はたっぷりある。一人ずつ順番に姫乃の性器を観察させて、じっくり辱めた方が、彼女にとってもダメージは大きかった。桃香や鮫島なら当然そういう責め方をするだろう。
 ……それなのに。二度に渡る射精を見られた醜態で、普段ならできるそんな計算が、今の礼門には不可能になっていた。当然、不満が頂点に達していた雑魚男子たちの怒りの火に、まんまと油が注がれてしまう。
「何言ってんだよ、白鷺さんをやっつけたのは犬飼くんだろ?」
「だよな。犬飼がそう言うなら仕方ないけど、何もやってない郷里に言われたくねぇよ」
「ずっと白鷺に負け続けてたくせに、偉そうに……」
 もはや礼門も後には引けなかった。
「なんだと! もういっぺん言ってみやがれッ!」
 何故だ? 何故、姫乃が相手の時はいつもこうなのだ。他の女子なら簡単にオールヌードにして、簡単にレイプして処女を奪って、簡単に屈服させる事が出来るのに。何故白鷺姫乃だけは、生まれたままの姿にしてなお、自分の方が手も足も出ない状況に追い込まれてしまうのか。
 そう思いながらも、礼門はいきり立った感情を雑魚男子たちにぶつけるしかなかった。殴り掛からんばかりの勢いで立ち上がり、拳を振り上げて「文句ある奴は前に出て来いッ!」と怒鳴り散らす。
 ――鮫島が動いたのは、まさにその時だった。
「ったく、見ちゃおれんなぁ」
 いつの間にか礼門の背後に近づいていた彼は、飄々とした声でそう制しながら、振り上げられた拳に手を添えた。そのままゆっくりと礼門の腕を下ろしていく。
「だから言っただろう。お前たち程度では白鷺を穢す事は出来ん……ってな」
 突然の事態に戸惑いながらも、頭に血が上った礼門は、担任の教師にすら食って掛かった。
「何だよ、邪魔しようってのかッ? 白鷺は最初に俺が喰う約束だったろ!」
「ああ。その通り。白鷺の処女膜をぶち破りたいなら好きにしろ。先生は邪魔なんてしないさ」
「だったら……ッ」
「しかしこのまま力ずくで犯したところで、面白くも何ともないんじゃないか? 動物の交尾の真似事なんか見せられたって、そりゃぁクラスのみんなもつまらないと思うだけだろう。レイプというのはもっと相手を精神的に追い込み、辱めの限りを尽くした上で、止めの一撃を加えるために行うべきものだ。そう思わんか?」
 とても教師が生徒を諭すようなセリフではないが、鮫島は臆面もなくそう言い放ち、邪悪な笑みを礼門に見せつけた。礼門ですら薄ら寒い恐怖を覚えるほどの……底知れない狂気の光。鮫島の瞳にそれを見出した時、ようやく彼は冷静さを取り戻していった。と言うより、本能的な脅威を感じ、冷や水を浴びせられたと言った方が正確かもしれない。
 ともあれ、礼門は一旦身を引くべきだと悟った。悔しいが鮫島に一度主導権を渡した方が、ペースを取り戻せるかもしれない。昼食の時間までまだ五十分ほどある。姫乃に最大の辱めを与えるためにはどう行動すべきか。それが分からないほど礼門は愚かではないのだ。
「……何をしようって言うんだよ、鮫島先生?」
 そんな教え子の聡明な判断に、鮫島もニヤリと笑みを返す。
「なぁに大した事じゃないさ。ただクラスのみんなに知ってもらおうと思ってな」
「知る?」
「白鷺姫乃は決して天使の少女なんかじゃない。ただの一人の、人間の少女なんだって事をな。人間なんだから、当然呼吸をするし食事もとる。暑ければ汗もかくし、身体だって汚れてくる。そして何より……」
 鮫島は自分のウェストポーチに手を廻し、中から半透明のプラスチックの容器を取り出した。丸い本体の先に、細く伸びたキャップ付きのノズル。雫のような形をした手のひらサイズのそれは、中に無色透明の液体が入れられている。
「何より、人間の少女なんだから、排泄もする。つまり、ウンチやオシッコだってするって事さ」
 平然と言い放つ鮫島の言葉に、礼門を含めたクラスの全員がどよめいた。




 白鷺姫乃のウンチ。
 何とミスマッチな単語の組み合わせであろうか。
 天使のように美しく気高い白鷺姫乃と、醜く汚らしい悪臭を放つウンチ。その二つが結びつくなど、クラスの誰もが……あの礼門でさえ、想像できなかった。
 もちろん、姫乃が定期的にウンチをして、毎日オシッコしているであろう事は、頭では理解している。人間が生きていく限り、摂取した食べ物のカスや古くなって剥がれ落ちた腸内細胞は必ず排泄しなければならない。肝臓が存在する以上、そこから分泌される胆汁などによってウンチは茶色く染まり、細菌が存在するからには鼻を突くような臭いも放たれるのだ。
 だがあの白鷺姫乃がトイレの個室に入り、下半身裸になって、便器に向かって小便や大便を垂れ流す姿はどうしてもイメージできなかった。尿道口から黄色い液体をまき散らし、肛門をヒクつかせて茶色い便塊をひり出すなど、どうやっても頭に映像が浮かんでこない。あの愛らしい、清楚で知的で誰からも好かれるクラスで一番の美少女が、毎日トイレでそんな醜態を晒しているなど、どうして想像できようか。
 その醜態を、今からクラスメイト全員の前で公開させるというのだ、鮫島は。
 いやその役割は礼門が引き受ける事になった。鮫島は浣腸容器を彼に手渡すと、自分は再び人垣の後方へと退いていったからだ。なぜ自分が直接手を出そうとしないのか? 礼門には鮫島の心の内は分からなかったが、姫乃の処女を横取りされる危険が無いのはありがたかった。それに浣腸という強力な武器を手にした事で、礼門にも少しばかり心の余裕が生まれていた。冷静さも取り戻したし、二度の射精をした事で肉体的にも落ち着いてきている。
 今度はこっちの番だ。
 まずは姫乃の身体に残された、最後の秘境を完全に暴いてやるとしよう。礼門は大きく深呼吸して、出来るだけゆっくりと、余裕を持った口調で命令していった。
「白鷺。四つん這いになってケツを向けろ。自分で尻を開いて、俺に肛門を見せるんだ」
 先ほど礼門に文句を言った雑魚男子たちも、担任教師たる鮫島が浣腸を礼門に託した事で、ひとまず矛を収めざるを得なかった。焦る事は無い。どうせもう女子軍は負けたんだから、この先いくらでも白鷺のマンコを見るチャンスはある……と鮫島に諭されれば、受け入れないわけにはいかないだろう。
 そして当の本人である姫乃の反応は――。
「……はい、礼門様」
 やはり、落ち着いたものだった。屈辱的な返事をして一度足を閉じ、ゆっくりと身体の向きを変えていく。手のひらと膝を切り株に付け、礼門に向かって小振りのお尻を突き出していった。両足をぴったりと閉じているために肝心な所は全く見えないが、それでも彼女にとって死に勝る羞恥のポーズである事に違いはない。
 それだけではないのだ。ここからさらに自分で尻たぶを左右に開かなければならない。それはつまり、身体を両腕で支える事ができなくなる事を意味していた。四つん這いで両腕が使えないなら、他の場所で身体を支えるしかない。姫乃は肘を曲げて上半身をさらに折り曲げ、肩と頬を切り株に宛がっていった。これで両腕は自由に動かせる。だが上半身を切り株に沿わせるように這いつくばり、膝立ちのまま高々と腰を掲げる姿は、あまりにも惨めで無残だった。まるでお尻を見せつけるかのような体勢だ。
「へへへ……。いい格好だな、白鷺。お前のこんな無様な姿が見られるなんて思わなかったぜ」
 姫乃は何も応えなかった。けれども硬い切り株の上では、突っ伏して顔を隠す事もできない。頬を付ける姫乃の横顔には、恥辱に耐え忍ぶ苦痛がありありと見て取れていた。
「さぁ足を開け。女子軍リーダーの白鷺姫乃さまの汚いケツの穴、じっくり見させてもらうぞ」
 それでも、覚悟を決めた姫乃が、この期に及んで取り乱すような真似をするはずが無い。発狂してもおかしくないような辱めを受けてなお、彼女は気丈にも両足をゆっくり開いていった。臀部が僅かに左右に開き、尻の谷間が微かに陽の光で照らされていく。大きく上半身を折り曲げているため、性器のスリットやデルタゾーンの陰毛さえも、礼門の位置からは丸見えだった。
 そしていよいよ、彼女の両手が尻たぶに添えられる。ついに、白鷺姫乃がその身体の全てを晒す時がやって来たのだ。
 既に姫乃はオールヌードになり、乳房の発育具合や乳首の色、乳輪の大きさを見られている。それどころか陰毛の生え具合、性器の形、処女膜さえもカメラに記録された。そして今、身体の中で最も不浄の場所……大便を排泄する穴を、クラス全員に公開しようとしている。ここを暴かれれば、姫乃の身体で隠されている場所はもうどこにも無くなってしまう。男子も、女子も、担任教師でさえ、白鷺姫乃の身体の全てを知ってしまうのだ。それは姫乃の完全敗北、完全降伏、完全屈服を意味していた。白鷺姫乃が五年二組の奴隷へと転落する瞬間が、もうすぐそこまで迫っている。
 残念ながら今の姫乃にこれを防ぐ術は全く無い。彼女に残された運命は、毎日机を並べて共に学ぶ級友たちの目の前で、ウンチの穴さえも晒し、笑い者になる事だけだった。
「私の汚いウンチの穴をじっくり見て下さい……って言いながら晒してもらおうか」
 徐々に自分のペースを取り戻しつつある礼門が、見下した声でそう言い放った。彼に向かって高々と尻を揚げ、這いつくばった醜態を晒している姫乃に、抗う方法などなかろう。身も心も屈したかのように、彼女は大人しく敗北を受け入れた。
「はい、礼門様……」
 そして両手に力を込め、桃尻をゆっくりと左右に開いていく。
「私の……き、汚いウンチの穴を……。じっくり……見て、下さい……」
 太陽の光は、無情にも尻の谷間の全てを照らし出し、姫乃に残された最後の秘境を、まさに白日の下に暴き出していった。
 白鷺姫乃の肛門。
 それは放射状の皺を持った、褐色の穴であった。愛らしいピンク色の肛門というわけでもないが、かといってグロテスクな紫色の肛門でもない。ごくごく普通の、平均的な肛門である。陰毛はデルタゾーンにしか生えていないため、桃香のように汚らしい尻毛が密生しているわけでもなかった。拍子抜けするほどに普通の、ウンチの穴だ。
 しかし逆に言えばその肛門は、やはり白鷺姫乃であっても他の雑魚女子たちと同じく、ウンチをひり出すための穴が備わっているという何よりの証拠に他ならなかった。あれほどまでに凛とした気品溢れる美少女であっても、結局は褐色の肛門から、悪臭漂うウンチをひり出しているのだ。礼門を始めとする男子たちが持っていた、姫乃に対する神々しいまでのイメージが、ガラガラと音を立てて崩れていくようだった。
 白鷺姫乃は天使の少女などではない。
 小便も大便も垂れ流す、そこらの雑魚女子と同じ、ただの人間の少女なのだ。
 そして今からそれを完全に証明する。
 クラス全員が見守る中、カメラで撮影しながら、白鷺姫乃にウンチさせてやるのだ。脱糞の醜態まで見せれば、もう二度と姫乃は立ち直れないだろう。身も心もズタズタにして完全に打ち負かしてやる。泣き叫んで土下座するまで貶めてやる。決して逆らえない性奴隷にしてやる。礼門の勝利は目の前だった。
「動くなよ、白鷺」
 礼門がゆっくりと浣腸容器を近づけていく。彼にとって、浣腸で少女に羞恥を与える事は初めてではない。今まで泣かせてきた多くの少女たちと同じく、この白鷺姫乃もまた、泣きながら礼門に許しを乞うようになるのだ。
 キャップを取ったノズルの先端を、静かに姫乃の肛門に宛がった。ピクン、と彼女の身体が緊張に強張る。冷静沈着な姫乃であっても浣腸に恐怖を抱いているのだ。こんな愉快な事は無かった。慎重にノズルを挿入し、容器を押し潰すようにして浣腸液を注ぎ込んでいく。
 未知のおぞましい感触に苦悶しながらも、しかし姫乃は決して「いや」とも「やめて」とも言わなかった。やはりそうでなくては面白くない。雑魚女子などとは格の違う、強靭な精神力を誇る無敵の少女。そんな彼女を打ち負かし、貶め、結局は自分も雑魚女子の一人に過ぎないのだと思い知らせてやる。それこそ礼門が追い求める、白鷺姫乃に対する本当の意味での勝利の瞬間なのだ。
 容器の中の浣腸液が全て腸内へと流れ込んでいった。この容器は恐らく四十グラム相当の内容量だろう。小学生なら通常二十グラムでも効果は十分のはずだ。四十グラムといえば、大人が頑固な便秘に対して使う程の量。そこまで大量の浣腸液を使われれば、いかに白鷺姫乃といえども、もはや手も足も出ないはずだった。
 後は待つだけだ。
 時間さえ経過すれば、姫乃は必ず屈服し、大便をまき散らす。白鷺姫乃の伝説が完全崩壊する瞬間だ。クラスメイトの誰もが、固唾を呑んで姫乃の様子を観察していた。
 浣腸が効果を発揮するまで、ざっと三分から十分。個人差もあるし大便の状態にもよるだろう。しかし共通しているのは、十分に便意が高まってから排泄しないと意味が無いという事だった。ある程度は肛門を締めておかないと、効果を発揮する前に薬液だけが排出されてしまいかねない。
 それはつまり、姫乃の立場から言えば、排泄姿を見られたくないなら注入された瞬間に下腹部に力を入れればいい……という事になる。そうすれば便意が高まる前に薬液を身体の外に追い出す事が出来るのだから。
 しかし姫乃は浣腸液をお腹の中に留めたまま、高まりつつある便意をじっと我慢し続けていた。鮫島の事だから浣腸の予備はいくつか持ってきているだろう。注入された薬液をすぐに排泄するなど、無駄な抵抗に過ぎない。もしそんな悪あがきをすれば、今度は肛門に栓をする等の、もっと酷い仕打ちを受けるのは目に見えていた。聡明な白鷺姫乃がそこに気付かないはずなどないのだ。
 雪のように白い肌に汗が浮かび始める。暑さのためだけではあるまい。姫乃は目を閉じ、歯を食いしばって必死に便意に耐えていた。尻たぶを広げる指にも力が籠る。
 かつて、暮井祢々子は男子の目の前で排便をするという屈辱を味わった。また桃香も好意を抱く男子の目の前で、便器の中にウンチをひり出している。だが彼女らの羞恥は、今から姫乃が味わうそれと比べれば、微々たるものだろう。祢々子はカメラで撮影されたとはいえ、排便姿を直接見られた男子は僅か数人に過ぎない。しかも下着を着けた状態だったため、肛門から排泄する瞬間までは見られずに済んだ。その分下着を汚す辱めは受けたのだが……。
 また桃香も、排泄姿を見られたのはたった一人。こちらは撮影もされていないため、その事実すらほとんどのクラスメイトは知らなかった。不特定多数に見られるのと、一人とはいえ好意を抱く異性に見られるのと、どちらが恥ずかしいかは一概には言えないが、記録に残されていないだけでもかなり心の傷は浅いと言えるだろう。
 だが姫乃は。
 明るい太陽の元、カメラで撮影されながら、クラスメイト全員に加えて担任教師にまで恥を晒さなければならない。しかもその中には彼女が好意を抱く虹輝までいるのだ。そのうえ下着は既に剥ぎ取られ、恥ずかしい肛門が丸出しとなっている。今は慎ましやかに窄まっているあの肛門が、どのように収縮し、決壊し、悪臭漂う便塊を吐き出していくのか。普通の人間ならば一生他人に見せる事のない……それどころか自分自身でさえ見る事のない、そのシークエンスの全てを、永遠の恥として録画されなければならない。姫乃の味わう恥辱は想像を絶していた。
 そしてその破滅の瞬間は、すぐそこまで迫っているのだ。
「も……、もう……」
 姫乃がか細い弱音を漏らした。浣腸液を注入されてから、既に十分は経っているだろうか。耐え忍ぶのも限界だろう。よくぞここまで持ちこたえたものだ。
「お? そろそろ我慢も終わりか? 白鷺姫乃がくっせぇウンコ撒き散らすんだな? ヘヘヘ、楽しみだぜ。女子軍リーダー様は、いったいどんな顔してウンコひり出すのかねぇ」
 勝ち誇ったように礼門が声を上げて笑う。その恥辱に唇を噛み、姫乃は最後の精神力を振り絞って肛門を締めつけた。けれどもそれは全く無意味な抵抗である。苦しみが長引くだけで、結局恥を晒す事には変わりないのだから。ほんの数分の延命に何の意味があろうか。むしろ聡明な白鷺姫乃でさえ、無意識のうちにそんな悪あがきをしてしまう……それ程までに、思春期の少女にとって公開脱糞ショーは耐え難い辱めなのだという事だ。
 そんな姫乃の無駄な抵抗も虚しく、全てが終わる瞬間は冷酷にも必ず訪れる。
 彼女の全身は既に汗だくで、きめ細やかな肌は艶めかしい艶を放っていた。固く目を閉じ、食いしばる歯の隙間から粗い息が漏れる。身体は痙攣するほどに力が込められ、全神経が肛門に集中している事が傍目にもよく分かった。
 それでも。どれほど思慮深い大人びた少女であっても、肉体の生理的反応を押し止めるには限度がある。しかも這いつくばる姿勢の上、両手で尻を大きく広げているために、肛門にもそれほど力を込める事ができなかった。大腸の中を暴れまわる浣腸液は、ついに肛門の僅かな隙間から漏れ出し、ピュッと音を立てて宙に弧を描き始めた。切り株の下の地面に落下して染み込んでいく。
 それが決壊の合図だった。
 一度突破を許した肛門は脆く、浣腸液の奔流を押し止める力はもう無い。茶色く染まった液体が、まるで小便のように肛門から噴き出し、再び放物線の軌跡をなぞって地面に命中していった。
「だ……め」
 姫乃が絶望と共に漏らした言葉と共に、肛門括約筋はその力を失った。瞬く間に窄まりが広がったかと思うと、露わになった肉穴の奥から、茶色い便塊がひり出されていく。放射状に広がった皺が引き延ばされ、驚くほど野太いウンチが下品な排泄音と共に飛び出していった。長さ二十センチになろうかという所で一度肛門が収縮し、切り離された大便が重力に引っ張られて地面に落下する。ボタッいう生々しい音が、目の前の光景が現実のものであると嫌でも認識させてくれる。
 あの白鷺姫乃がウンチをした。肛門から茶色い大便をひり出し、体外に排泄した。それは夢でも幻でもなく、紛れもない事実そのものなのだ。
 クラスメイト全員が呆然とその有様を眺める中、姫乃は続けざまに排泄行為を行っていった。休む間もなく肛門が開き、第二陣のウンチが顔を覗かせる。今度は十センチほどの長さしかなかったが、しかし太さはさっきと同じ……直径三センチは確実にマークしていた。可憐な姫乃がこんな極太の大便をひり出したとは。いつもこんな大量のウンチをもりもり出しているのだろうか? 男子も、女子も、誰もが我が目を疑った。
 そして駄目押しの第三陣だ。肛門付近の固くなった便と異なり、大腸の奥の方に存在していたその大便は、黄土色がかった軟便だった。とぐろを巻くように地面に落ちた大便の上から、ドロドロの便塊が二度三度と降り注ぎ、醜悪な汚物をさらに醜く変貌させていく。ブリッ、ブリッという生々しい排泄音が、静かな林の中に繰り返し木霊していった。あまりの醜態に蝉さえも鳴く事を忘れてしまったか。
 聞くに堪えない下品な音も辟易ものだが、さらにギャラリーが眉をひそめたのは、その鼻の曲がるような臭いだ。いかに絶世の美少女とはいえ、ウンチの悪臭は変えようが無い。それはもちろん、誰もが頭では理解していた。白鷺姫乃であってもその大便の臭いは他の女子や、ひいては男子のそれと大して変わらないのだ、と。
 しかし実際にその臭いを嗅いだ衝撃は相当な物だった。あの白鷺姫乃がこんな酷い臭いの大便を腹の中に溜め込んでいて、あまつさえそれをブリブリと肛門からひり出してしまうとは……あまりにも無残な現実を突きつけられ、男子の中には引いてしまう者も少なくなかった。
 便塊を全て出し終えると、最後にもう一度だけ、姫乃の肛門が収縮した。大腸の中はもう空っぽになっているのに、浣腸液の作用で排泄欲求が止まらないのだろう。排泄する物が存在しないのに肛門が開いた結果、空気だけが飛び出していく。瞬間、ブヒィィ……というはしたない高音が辺りに響き渡った。オナラだ。白鷺姫乃が下品にも、クラスメイト全員の目の前でオナラしたのだ。
 けれどもその恥晒しな醜態を笑う者は誰もいなかった。見るに堪えない下劣極まる排便行為の一部始終を見せつけられて、男子も女子も、完全に呆気にとられてしまったからだ。それは虹輝はもちろん、士郎や清司、さらには礼門さえ例外ではなかった。桃香を始めとする女子たちも固まってしまっていた。忠一の構えるデジタルビデオカメラだけが、冷徹に全てを記録していた。
 ――こうして、白鷺姫乃は、二度と取り返しのつかない恥辱の極みを、クラスメイト全員の前で晒したのだった。




 虹輝は、白鷺姫乃の事が好きだった。
 初めはおぼろげな感情だったが、今ではハッキリと認識している。一人の異性として、白鷺姫乃の事が好きなのだと。
 その好意を抱く姫乃の排便姿は、あまりにも惨たらしいものだった。犬のように這いつくばった姫乃の、両手で剥き出しにされた肛門から、極太の大便が次々とひり出されていったのだ。さらにドロドロの軟便まで排泄し、止めにオナラさえ響かせるという醜態を晒している。知的で、優しくて、強くてカッコ良くて、誰からも好かれる天使のような少女のイメージを完全に打ち壊すには、それは十分過ぎるインパクトだった。
 チョロチョロ……という水音で、虹輝は我に返った。
 見ると姫乃の股間から黄色い液体が垂れ流しになっていた。全てを排泄し終え、排便欲求の苦痛から解放された安堵感からだろうか。姫乃がオシッコを漏らしているのだ。徐々に勢いを増した奔流は、はしたない音を立てて地面の上のウンチに降り注いでいった。もはやオシッコ程度では驚く事も無いが、しかし姫乃がこの期に及んでなお恥の上塗りを重ねている有様は、哀れであった。
「……いやぁ、モリモリ出したもんだなぁ白鷺」
 場違いなほど陽気な声が辺りに木霊した。鮫島だ。礼門さえも茫然自失となっている状況を見かねたのか、再び歩を進めて切り株の傍まで歩み寄ってきていた。這いつくばって肛門を丸出しにしている姫乃の背後に立ち、ゆっくりとしゃがみ込んで地面に視線を落とす。その先にあるのはもちろん、さっきまで姫乃のお腹の中に入っていた、悪臭漂う極太の大便である。
「ほうほう、なるほど。これが白鷺姫乃のウンチか。健康そうな茶色じゃないか。臭いもまぁ、こんなものだろう。結構結構。しかしこれほどの量をひり出すとは先生もびっくりだなぁ。こんな可愛らしい肛門から、こんな大迫力の極太ウンチが飛び出すとは、人は見かけによらんよ、全く」
 鮫島はニヤニヤ笑いながら、地面に顔を近づけて執拗に大便の色や形、臭いを克明に観察していった。さらには姫乃のお尻にも顔を寄せる。
「盛大にひり出したせいで、肛門が随分ウンチで汚れちまってるなぁ。オシッコも垂れ流した事だし、綺麗にしておかないと、このままじゃ下着も履けないぞ?」
 彼が喋ると、吐息が肛門にかかるのだろう。姫乃がビクッと身体を震わせた。しかしそれでも両手で尻たぶを広げる無様な姿勢は崩さない。もう羞恥心が壊れてしまっているのだろうか? いや姫乃はそんな軟弱な少女ではなかった。激しい羞恥心を感じながら、なお強靭な精神力で恥を晒し続けているのだ。それは彼女の表情……唇を噛み締めながらも、懸命に辱めに耐えている顔つきからも見て取れた。
「おい、犬飼」
 不意に、鮫島が虹輝の名を呼んだ。
「え? ぼ、僕……?」
「悪いが白鷺の肛門を綺麗にしてやってくれないか? ティッシュなら先生が持ってるからな」
 どこまで姫乃を苦しめれば気が済むのだろう。鮫島は公衆の面前で排便を強要しただけでは飽き足らず、その後始末までもクラスメイトに担わせようというのだ。しかも指名したのは姫乃が好意を抱く、犬飼虹輝である。悪趣味にも程があった。
「僕は……そんな」
「お前一人に押し付けたんじゃ可哀そうだからな。他の男子や、女子にももちろん手伝ってもらうさ。ほら、これを使え」
 鮫島がポケットティッシュを一枚引き抜き、立ち上がらせた虹輝の手に握らせていく。彼に選択の余地はなかった。拒絶したところで、他の男子がその役を担うだけだ。それにここまで姫乃が醜態を晒した以上、もはや虹輝が肛門を拭くか否かなど、些細な問題に思えてならなかった。むしろ一刻も早く肛門を拭い、清めてあげる事が姫乃のためなのではないかとさえ思えてくる。
 虹輝はおずおずと、受け取ったティッシュを姫乃の肛門に宛がった。褐色の肛門は、ひり出した大便のカスで汚れ、茶色く染まっている。尿や腸液、浣腸液など、様々な液体で濡れそぼってもいた。わずか一拭いだ。虹輝がたった一度拭っただけで、純白のティッシュは瞬く間に茶色い液体を吸収し、便塊さえも付着させていった。その悪臭まで移ってしまう錯覚に陥らせる。
「よし、いいだろう。次の男子に交代だ」
 あっさりとそう言い放ち、鮫島は虹輝を後ろに下がらせた。恐らく、クラス全員に姫乃の肛門を拭わせるつもりなのだろう。だから一人にそう時間はかけられない。虹輝は汚れたティッシュを片手に、次の男子が姫乃の肛門を覗き込む様子を呆然と眺めていた。
「おお、そうだ忘れていた。犬飼、ティッシュはここに入れておくといいぞ」
「ここ……って……」
「ただ捨てるだけじゃ勿体ないだろう? この先、白鷺ほどの美少女の肛門を拭ったウンチ付きティッシュなんて、二度と手に入れる機会はないからな。大切に持ち帰る事だ」
 鮫島が虹輝に手渡してきたのは、密封チャック付きのビニール小袋。百円ショップなどでも何十枚とセットになって売られている、透明の小さな小袋だった。虹輝は知る由もなかったが、これは脱衣カードゲームの最中に、鮫島がこっそり取りに行った品である。わざわざ途中で抜け出してまで、自分の荷物の中から持ってきたのだ。何のために? 決まっている。白鷺姫乃に排便させ、その肛門についたウンチ汚れをクラスメイトに清めさせ、その時使ったティッシュを保存して持ち帰らせるためだ。
 自分の肛門を拭ったウンチ付きティッシュをクラスメイト全員が所持している。それは思春期の少女にとって死にも勝る恥辱だった。その辱めを実行するために、鮫島はこの自然教室に、浣腸液やビニール小袋を持ってきていたのである。
 もし姫乃が脱衣カードゲームに勝ち、男子女子戦争が女子軍の勝利で終わっていたなら、全くの徒労に終わる所だった。この程度の荷物なら無駄になっても苦にはならないだろうが……。それとも、鮫島には何か確信があったのだろうか? 浣腸液やビニール小袋が無駄にならないという確信。男子女子戦争が男子軍の勝利で終わるという確信。つまり、姫乃が脱衣カードゲームで必ず負けるという、何らかの確信が――?
 ともあれ、姫乃の屈辱のショーは続いていた。クラスメイトによる肛門拭いショーだ。排便姿を見られただけでなく、そのウンチ汚れの後始末まで級友の手で行われるとは、想像を絶する羞恥であろう。しかも彼らは肛門を拭う際、必ず姫乃の背後にしゃがむ事になる。それは肛門や性器を正面から観察する事を意味していた。さっき礼門に不満をぶつけていた男子たちも、ようやく姫乃の全てを間近で拝む事ができるわけだ。
 それだけではない。肛門の下の地面には、さっき彼女がぶちまけた大量のウンチが山となって築かれているのだ。近づけば嫌でもその悪臭を吸い込む事になる。姫乃にとって不幸なのは、ここが屋外という事だった。一見すると、屋外なら空気が広がっていくから、悪臭もすぐに薄まっていくように思える。だが実際には逆だ。
 もし室内であれば、人間の嗅覚細胞は臭いに慣れ、麻痺してしまう。ウンチの悪臭も気にならなくなっていくのだ。けれども空気が容易に入れ替わる屋外では、新鮮な空気を吸い込む事で、逆にウンチの悪臭をより敏感に感じる事となる。ギャラリーたちの鼻は決して慣れる事も麻痺する事も無く、白鷺姫乃のウンチの臭いを克明に記憶し続ける事になるのだ。
 虹輝だけでなく、士郎や清司、それに忠一までもが、姫乃の肛門をティッシュで拭っていった。それぞれ、自分のティッシュをビニール小袋に入れて密封していく。恐らく彼らにとっては姫乃のウンチ付きティッシュなど、ただの汚いゴミでしかないだろう。担任教師たる鮫島の指示に渋々従っているだけだった。
 それでも、やはり担任教師という立場は大きい。それは女子までもが、彼の命ずるまま、姫乃の肛門を次々と掃除していく事からも明らかだった。耶美が、みどりが、祢々子が、そして桃香が……一人一人姫乃の肛門に回り込み、彼女のひり出した大便を眺めながら、そのウンチ汚れを拭っていく。もちろん、便塊の付着したティッシュはビニール小袋に入れて保存だ。後で捨てるにしても、ひとまずポケットに入れて保管していく。
 盛大にひり出した肛門も、さすがにクラスメイト一人一人に掃除してもらえば綺麗になっていった。最後の方の女子は、内腿やふくらはぎに飛んだ僅かなウンチカスを拭きとるだけ。クラスメイトが一周する頃には、姫乃の股間はすっかり清廉さを取り戻していた。もちろんそれは単なる見た目の話であって、排便の恥辱までも拭い去れるものではなかったが……。
「これで全員か? まだ白鷺のウンチ汚れを掃除してない人はいないかー?」
 教え子の顔を見まわしながら、鮫島が確認する。男子も女子も、全て一回ずつ肛門を拭ったはずだ。そう思った時……。
「先生。俺はまだだぜ?」
 一人の男子が手を上げた。
 礼門だ。
 本来なら一番に名乗りを上げるタイプの彼が、意外にも最後まで残っていたのだ。口元に浮かぶ邪悪な笑みは、それがタイミングを見失った結果などではなく、何らかの企みによる故意の引き延ばしである事を物語っていた。何かを察したのか、鮫島も笑みを湛えながらティッシュを手渡していく。受け取った礼門はニヤニヤと姫乃の背後にしゃがみ込んだ。
「ヘッヘッヘ……すげぇ臭いだな白鷺。まさかお前が屁までこくとは思わなかったぜ。お澄まし顔してても所詮こんなもんさ。お前も結局はそこらの雑魚女子と変わらねぇんだよ。白鷺姫乃もこれでお終いだ」
 勝ち誇ったような嘲りの言葉を、姫乃はただじっと耐え忍んで聞いていた。
「さて、と……。俺もお前のケツの穴を綺麗にしてやりたいが、クラスの連中がみんな丁寧に掃除してくれたからな。表側はもう拭う所はねぇぜ。俺の出る幕はないってわけだ。残念無念。って事は当然――」
 礼門が人差し指を立て、剥き出しになった姫乃の肛門にそっと宛がっていく。
「内側を、綺麗にするしかないよな?」
「ひぐぁっ?」
 力任せに指をねじ込み始める礼門。たまらず姫乃が間の抜けた悲鳴を上げる。極太ウンチをひり出した直後という事もあり、意外とすんなりと、彼女のアヌスは憎い仇敵の指を咥え込んでいった。
「ほらほら、ケツ穴の中を直接指で掃除してやるよ。ありがたいと思え!」
 上下左右、縦横無尽に腸内で暴れまわる礼門の人差し指。排便の瞬間がいつまでも続くような汚辱の感覚に、姫乃は汗をまき散らしてのたうち回った。それは肛門を凌辱される哀れな雌の姿に他ならない。もはや天使の少女の面影は微塵も残っていなかった。
 やがて姫乃の腸内を弄ぶ事に飽きると、礼門はゆっくりと人差し指を引き抜いていった。彼の指は茶色く染まり、肛門の内側に残っていた僅かな便塊がまとわりついている。鼻を近づけると、礼門はわざとらしく顔を背け、大げさに眉をひそめてみせた。
「うわっ、くっせぇ! こんな汚ぇもん腹の中に溜め込んでおいて、よく男子に向かってあんな偉そうな態度がとれたもんだな。後始末までクラスメイトにやらせやがってよ」
 それを命じたのは姫乃ではなく鮫島なのだが、もちろん礼門にそんな事は関係ない。少しでも姫乃に精神的な辱めを与える事。彼にとって重要なのはその一点のみだった。手にしたティッシュで指を拭い、ビニール袋に保管していく。
「クラス全員に礼を言ってもらおうか。私の汚いウンチを拭ってくれてありがとうございました……ってな」
 姫乃が唇を噛む。しかし醜態の限りを晒した彼女に、もはや抵抗する気力は残されていなかった。言われるがまま、屈服の言葉を口にする。
「私の……汚いウンチを拭ってくれて……ありがとう、ございました」
「今日からお前はウンコ女だ。分かったか、ウンコ女?」
 さらに畳みかける礼門。さすがに姫乃も躊躇する。『ウンコ女』だって? まるで学校で大便を漏らしてしまった生徒に付けられるようなあだ名だ。まして姫乃は女の子であり、高学年であり、知性と強さを兼ね備える女子軍のリーダーだった少女である。それがどうして『ウンコ女』になどなれようか。
「……どうした? 返事しろよウンコ女」
 もちろんそれで引き下がる礼門ではない。自分がウンコ女であると、姫乃が自ら認めるまで、執拗にウンコ女と呼び続けるだろう。彼女に抗う術は残されていなかった。
 礼門が口を閉じる。
 訪れる静寂。
 無言の圧力。
 クラス全員の目の前で排便姿を晒した姫乃は、もはやウンコ女に成り下がるしか生きる道はないのだ。
 彼女はついに屈した。
「――はい」
 小さく、か細い返事を返す。
「認めるんだな? 自分がウンコ女だって事を」
 白鷺姫乃はとうとう、郷里礼門の前に屈服してしまった。小さく頷き、敗北の言葉を紡ぐ。
「私は……ウンコ女、です」
 かつて五年二組の中で女王のように振る舞っていた桃香は、姫乃に負けた事でその地位から転落し、性奴隷の雌犬……果ては使い捨ての肉便器にまで成り下がった。ウンコ女は、その便器すら汚す、最低最下層の存在だった。クラス全員から見下される最底辺の存在。天使の少女は、見るも無残にウンコ女へと転がり落ちていったのだ。
 その有様を見下ろし、礼門は満足げに微笑んだ。ついに白鷺姫乃を打ち負かしてやったという快感が見て取れる。果たして本当に姫乃は負けてしまったのだろうか? 成す術もなく礼門の軍門に下ったのか? 今の惨状を見る限り、やはり疑う余地もなく彼女は敗北したと思わざるを得ないのだが……。
 そんな虹輝の疑念などお構いなしに、姫乃凌辱は執拗に続いていく。礼門と入れ替わるように、今度は再び鮫島が前に歩み出してきた。
「ウンコ女は結構だがな、白鷺。お前いつまでそんな恰好をしているんだ?」
 彼の手にはシャベルが握られている。脱衣カードゲームの勝敗が決した時、起きそうになった暴動を鎮めるための威嚇に一役買った道具だ。それを地面に突き刺し、淡々と言い放つ。
「知っているだろう? 山には山のルールがある。白鷺の肛門はクラスのみんなが綺麗にしてくれたが、お前がひり出したその大便はどうするつもりだ? 自分の身体はみんなに掃除してもらっておいて、まさかそのままというわけにはいかんよな? 登山の際に排便したらどうすべきか言ってみろ」
 教師らしい物言いだ。悲しいかな、優等生の姫乃は、こんな状況でも普段通り教師の質問に律儀に答えようとする。
「登山の際の排泄物は……自分で持ち帰るか、最低でも土を被せて環境に配慮すべき……です」
「その通り。さすが白鷺だ」
 エベレストのような標高の高い山では、排泄物を放置しても微生物に分解されないため、深刻な環境汚染を引き起こしているという。それほど高くない山でも、後始末をしたペーパーなどは最低限持ち帰るべきだろう。携帯トイレなどで排泄物自体を持ち帰る人は少数派だが、山小屋などのない山では、本来はそうするべきとされていた。
 まさか姫乃にもこのウンチを持ち帰れと言うつもりなのか……最悪の予想に彼女の顔が青ざめる。だがさすがに鮫島もそこまで無理難題を突きつける事は無かった。男子女子戦争の秘密が漏れるような命令などするはずもなかろう。
「安心しろ。先生も鬼じゃないからな。この汚い大量のウンチを持ち帰らせたりはしないさ。そのためにこいつを施設の人から借りておいたんだ」
 ポンポン、と鮫島がシャベルの柄を叩く。全ての疑問が氷解し、姫乃の瞳が暗く沈んだ。鮫島は威嚇のためにシャベルを用意したわけではない。姫乃自身に、彼女が排泄したウンチの後始末をさせるために用意したのだ。地面に穴を掘り、ウンチを埋め、元通りにするために……。
 ティッシュペーパー、ビニール小袋、シャベル――。全ては、過酷な浣腸責めで姫乃に強制脱糞をさせ、クラスメイトたちに肛門拭いを強要し、彼女に排泄物の後始末をさせるための小道具だった。全ては鮫島の思い描いていたシナリオ通りに事が運んだという事なのだろうか? あまりにも都合の良すぎる話ではないか?
「さぁ立て白鷺。もう五年生なんだから、自分のウンチくらい自分で片づけなさい」
 またしても教師らしいセリフを吐く。けれどもその内容は卑劣な悪徳教師そのものであった。姫乃が服従を誓ったのは礼門だけのはずだが、もはや人間としての尊厳を粉々に打ち砕かれた彼女に、理不尽な命令への抵抗など望むべくもない。ようやく尻たぶから手を離し、肛門晒しの姿勢を解くと、身体を起こして地面に両足を着けていった。
 一糸纏わぬ素っ裸のまま、彼女は切り株の前に立った。明るい太陽の元、裸足で大地を踏みしめるのはいかにも惨めだ。汗だくになった裸身が艶めかしい。
 姫乃は自分からシャベルを手に取った。山盛りになった大便の傍に突き刺し、足で体重をかけて更に深く先端を埋め込んでいく。幼い少女にとってはただでさえ困難を伴う重労働。しかも今の彼女は軍手も無ければ靴さえ履いていない。昨日の雨で湿った地面とはいえ、そして目的がウンチを埋める程度の穴であったとしても、シャベルで掘り進める苦労は並大抵ではなかった。
 息を切らしながら、姫乃は懸命に穴を掘る。突き刺したシャベルで土をすくい、ウンチの脇のスペースに一旦移していった。十分な大きさの穴が完成すれば、そこにウンチを処分し、掘り起こした土を後から被せるつもりなのだろう。
 黙々と作業を続ける姫乃。額に浮かんだ汗は雫となって滴り落ち、艶やかだった髪は肌に貼り付いて意味もなく色気を醸し出している。ささやかな乳房は作業の度に申し訳程度に揺れて、粗い呼吸のために引き締まったウェストは収縮を繰り返していた。姫乃の陰毛は量が少ないが、それでも下半身を動かすたびに揺れ動く様はしっかりと観察する事ができた。
 ふと、虹輝は昔テレビで見た古い映画のワンシーンを思い出した。確か、囚人の女性が拷問として、ひたすら穴を掘っては埋め戻し、穴を掘っては埋め戻す作業を強要される場面だったと思う。これは有名な拷問の方法の一つであった。人間は目的や意味のない作業を延々と繰り返すと精神に異常をきたすという。
 そういう点では、自分のウンチを片付けるという目的がある姫乃はまだ幸運だったのかもしれない。いや、惨めさにおいてはこちらの方が遥かに上ではあるのだが……。
 一糸纏わぬ生まれたままの姿で。
 クラスメイト全員が見守る中。
 自らが排泄した大便を埋めていく。
 世の中に果たして、これ程の屈辱があるのだろうか? あまりにも惨め。あまりにも無残。あまりにも哀れであった。
 穴を掘り終えた姫乃は、今度は自分のウンチをシャベルですくい上げていった。それを先程の穴に流し込んでいく。ウンチが移動する度に、鼻を突く悪臭が辺りに拡散するのだ。自分で自分の排泄物を埋めていくのはどんな気持ちなのだろう? それは虹輝の想像の域を遥かに超えている。よくぞ姫乃の精神は壊れずに持ちこたえているものだ。そこらの雑魚女子ならとっくに発狂していてもおかしくなかった。
「……終わり……まし、た……」
 息を切らしながら姫乃が言葉を絞り出す。全ての作業が終了した合図である。山盛りになっていたウンチは残らず穴に埋められ、汚水の染み込んだ周りの地面ごと、上から土を被せられて処分されていた。
 だが悪臭はそうすぐには無くならない。シャベルにもまだ微かにウンチカスがこびりついている。それはどう取り繕っても決して『無かった事』にはできない、公開脱糞ショーという永遠の生き恥そのものを表しているかのようだった。
「うんうん、よくやったな白鷺。さすが優等生は仕事が丁寧だ」
 鮫島が裸の姫乃からシャベルを受け取り、その先端を自分の鼻に近づける。いくら地面を掘ったところで、シャベルにこびりついたウンチ汚れとその臭いはなかなか落ちないものだ。胸いっぱいに息を吸い込むと、鮫島はその鼻の曲がるような悪臭を楽しむかのように、恍惚の笑みを浮かべていく。
 そう、もう二度と取り返しはつかない。
 白鷺姫乃がクラスメイト全員の目の前でストリップショーを披露し、性器の中まで公開し、肛門からウンチをひり出した事実は絶対に消えて無くなる事は無いのだ。それどころか姫乃はさらにこれから、執拗にも恥の上塗りを重ねなければならなかった。
「……昼休みまであと三十分ってとこか」
 鮫島の背後から、礼門が三度姫乃に近づいてくる。すかさず場所を開けて後退する鮫島。まるであらかじめ示し合わせていたかのような見事なコンビネーションであった。姫乃凌辱に全てを賭ける二人の男は、彼女を辱めるという共通の目的を持った時、見事なまでの動きのシンクロを見せていた。
「そろそろ感動のフィナーレといこうぜ?」
 不敵に嗤う礼門。
「今から俺のブツでお前の処女膜をブチ破ってやるよ。一生忘れられない初体験をさせてやる……クラスの連中の目の前でな!」
 ついに。
 とうとう。
 ようやく――。
 その時が、来た……のだ。
 白鷺姫乃の処女喪失ショー。破瓜公開。彼女が純潔を無残に散らされ、決定的な敗北の傷を刻み込まれる。その一部始終が今から公衆の面前でつまびらかにされるのだ。
 服を着たまま、勝ち誇った笑みで迫り来る礼門と、素っ裸のまま立ち尽くし、大人しくそれを受け入れる姫乃。まさしくこれは勝者と敗者の構図であった。礼門は勝者であり、姫乃は敗者である。
 だが、何故だろう?
 虹輝にはどうしても、両者の立場が逆に思えてならなかった。確かに誰がどう見ても礼門が勝者であり、姫乃が敗者だ。それは揺るぎない。けれども礼門の瞳にはどこか……怯えの色が浮かんでいる。虹輝にはそう感じられるのだ。
 あれは仕留めた獲物をいたぶる余裕の眼ではない。未だ牙を光らせる獲物に怖れを抱き、死に物狂いで一撃を加えようとする、追い詰められた狩人の眼である。
 恐らく礼門自身も分かっているはずだ。
 ストリップショーに性器公開ショー、そして公開脱糞ショーを経た今なら、苦も無く白鷺姫乃を凌辱できるなどとは……彼も本心では思っていないだろう。違う。そうではないのだ。今ここで処女喪失にまで追い込んでようやく、白鷺姫乃を打ち負かす事ができる。そこまで畳みかけなければ白鷺姫乃は打ち倒せない。
 それが真実。
 それが真理。
 現に姫乃の瞳には、まだ厳然とした輝きが残っているではないか。それは決して、今から逆転して男子軍に勝つ……そんな希望を宿した光ではないけれども。勝ちとか負けとか、そんなレベルを超越した、何かもっと別のものを照らし出す輝き。
 ただ、それが何を意味するのかは、残念ながら今の虹輝にはまだ分からなかったのだが。


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